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転生繰り返しライフ!〜様々な種族に転生〜  作者: ネリムZ
スライム転生
4/13

4週間で得た情報

 虎戦から4週間がたった。

 まあ、この世界の1週間が7日かは分からんけどね。

 それと、この里で畑は作らないのかと聞いたらそんな技能も道具も更には土に栄養が無いのでそもそも育たいようだ。

 まあ、ここは上流の所にある里だしね。


 さらに、俺は自分の適当前世知識を活かして最下級エリアの所々に罠を仕掛け、肉食が引っかかり易くなるように血の匂いも付けた。

 ゴブリンは石器加工が出来たので罠は落とし穴を掘ってその下に石槍を敷き詰める罠にした。

 落とし穴は適当に隠蔽している。

 ゴブリン達には分かるように地図にバツ印を付けている。

 父さんが持っていた鉄剣は人間が捨てた物や時々鉄を加工できる人材が産まれる時があり、その時に作るようだ。


 ゴブリンの平均寿命は50年、ハイゴブリンの平均寿命は100年なようだ。

 平均100年は凄いと思った。

 ちなみに族長の鬼は元々ハイゴブリンだったのでハイゴブリンと同じ平均寿命だ。


 それと、移動手段の研究をした。

 スライムボディの柔軟性を駆使した移動手段を俺は手に入れた。

 体の下半分の両端にタイヤの様な物を作り、それを回す事で移動がかなり速くなった。

 しかし、痛みはなかったがタイヤと体の繋ぎ目が捻れるのでその感覚が伝わるのだ。

 分離出来ないのが辛い。

 そこで、思い着いたのがタイヤの繋ぎ目がある部分の下半分を180度捻り、タイヤの捻りを解消しながらも移動できる手段を手に入れた。

 なので、捻れを治す時の移動している俺の体は下半分が少し捻れている。


 後は、かなり操作が慣れた俺は跳躍や体を細くして伸ばす方法も画策し、獲得した。

 お陰で木々の移動も出来るようになり、五感【極】のお陰だと思うが、地面に意識を向けると微かな地面の形が分かる事が分かった。

 ここら辺の地形を把握する為にひたすら地面に意識を向けていたらスキルが増えた。

 地形把握【F】だ。

 地形把握で上がるならこれからこのスキルが上がればどのような理屈で【F】と【極】の違いが分かるだろう。

 地形把握を手に入れても特に把握に掛かる時間の誤差はなかった。


 《未開放》の所は未だに未開放。


 罠を作った事によって狩りが安定し、食料事情も少しづつだが解消されるようになった。


 次はスキル以外にも可視化出来る何かがあるかと思って色々とやってみた。

 寝る必要の無い体だったので、ゴブリン達が寝ている間に色々検証した。


「ステータス可視化、ステータス数値化、ステータスグラフ化、ステータス来なさい、私はスライムステータスを要求する!」


 分かったのは俺が思いつく把握でのステータス把握出来るかも知れない言葉では意味がない事が分かった。

 つまり、ステータスは存在しないとの事。


「日本状況把握、ネット、家族情報、ライン」


 日本の、家族の状況を把握したかったが出来ないようだ。

 ここで俺が願ったのは責めて、この世界と地球では時空列が違うとゆう事だ。

 まあ、分からないんだけどね。


「チュートリアル!チュートリアルカモン!チュートリアル可視化!」


 もしもチュートリアルがあるかも知れないので試したが、これもダメだった。


「クエスト、クエスト可視化」


 ここで、成功した。


 〈クエスト〉

 ・5年生きる

 ・報酬『強いスキル』


 と、適当なクエストが出る。

 5年間とは今の生活を維持出来るなら簡単に達成出来る。

 報酬の強いスキルはよく分からんが、もしも空間内を移動できるようなスキルなら日本に、家族の元に帰れるかも知れないので目標が完璧に定まった。


 残り時間が気になるが、分からないようだ。

 《未開放》とゆう部分で生きて来た時間が分かるかも知れない。

 開放条件分からんけど。


「スライムさんスライムさん!水遊び行こ!」

「ん?良いぞ」


 ハイゴブリンの娘さんと一緒にこの里に繋がっている川に向かう。

 この水遊びで何かしらのスキルが手に入るかと期待したが、そんな素振りはなかった。

 てか、水に入ると流されるので、基本は川の外にいる。

 後は娘さんに水をかけられるだけの作業だ。


「む?雲行きが怪しいな」


 雲が大分黒くなってきた。

 雨が降りそうなので、その前に帰る事にする。


「わ〜いこれたのしいー」


 俺の上に娘さんが乗って走行モードと名ずけた基本移動手段のタイヤのスライムボディで運んでいく。

 子供までだが、運ばれる時に比べて運ぶ事の出来る存在に上がっている。

 心做しか体積も増している気がする。⋯⋯太ってないよね?


 家に着いて扉を開けて中に入り、タオルを使って娘さんを拭く。

 案の定、雨が降ってきた。

 しかも、家に着く前に降って来てしまったのだ。

 かなりの大雨だ。


「お父さん⋯⋯」

「大丈夫だよ」

「ん⋯⋯」


 今は昼、なので兄と父は狩りをしに出掛けている。

 罠に毎日獲物が引っ掛かる訳では無い。

 しかし、適当な布に乾燥させてサラサラにした砂を入れてくるめた袋を基本装備になっている。

 虎戦での目潰しが有効と判断されているからだ。

 今は雨なので使えない。


「スライムさん見に行ってはダメよ」

「⋯⋯分かってます」


 母さんに釘を刺されたので行かないでおく。


「本当に大丈夫だろうか?」


 雨は酷くなる一方で、更にはゴロゴロと雷も落ちてきた。

 雷が光、音が聞こえる度に娘さんは怯えて母さんに抱き着く。


「この里は大丈夫なのですか?」

「大丈夫ですよ。2週間ほど前に避雷針モドキを作ったので」


 こうなる事も想定して、使われなくなった鉄剣などを利用した避雷針を要している。

 それと、ボス達の提案とゆうか知恵で森の木々はきちんと伐採とかもしているらしい。

 地面に日光を当てないといけないからだ。

 地盤が弱くなるのを防ぐ知恵をどうしてボスの方々は持っているのか、とても気になった。

 それ程に長生きしているのか?


「⋯⋯ッ!」

「スライムさん!」


 母さんの言葉を無視して急いで外に出る。

 里の門の所に全身全霊でタイヤを拗らせて移動していく。


「門番さん!」

「あ!スライムか!家に帰ろ!この雨だぞ!」

「門番さん!それは、ブーメランです!じゃなくて狩りに出掛けたゴブリンさんが帰ってきました!」

「それは嬉しい話だが!⋯⋯てかどうして分かった!」

「今はそんなのはどうでも良いです!1人、負傷者が居ます!」

「なに?!」

「1人、負傷者が居ます!抱えて来ているようなので手伝いに行きます!」

「まて、俺も行く!」

今作品をお読み頂き感謝致します。

「次回が気になる!」「また読みたい!」と思って頂けましたら幸いです。


強い励みになりますので是非良ければ『評価・ブックマーク』をよろしくお願いします。


感想もお待ちしております。

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