1/1
吸血鬼との遭遇
第一話 吸血鬼との遭遇
のどかな街に住む1人の少年がいた。
彼の名前はアルト。ごく普通の16歳の少年だ。
アルトには生まれた時から両親がいなかったが
街に住む1人のおじいちゃんに育てられていた。
血は繋がっていなかったが
アルトは本当のおじいちゃんのように
慕っていた。
そんなある日の出来事である。
街の外には吸血鬼と呼ばれる人の血を吸って襲う
魔物がいると街の中では噂されていた。
アルトは木の実を取りに行くため
街の外を歩き、取った木の実の1つを
食べて座っていた。
あたりが突然不穏な空気に包まれる。
ふと気がつくと首元に痛みと赤いものが
垂れているのが分かった。
アルトも吸血鬼の噂を知っていた為
すぐに状況を察した。
「あ、俺はここで死ぬのか……。」
そう思っていた時であった。
突然吸血鬼が悶え苦しみ始めた。
そしてそのまま倒れた。
「死んだのか?それよりも街が気になる。
帰って状況を報告しなければ。」
アルトはひとまずその場を離れ、
街に戻るのであった。
次回に続く。




