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消火活動

 引火した魔獣の死体は、木々に近いということはない。

 他に燃え移りそうなものも周りに無く、魔獣達も勝手に離れて行く。

 死体が自分で火を消すことは無いが、燃え尽きればやがて鎮火するだろうと判断し、放置した。

 しかし、僕の背後からは、焦り混じりの詠唱が聞こえた。


「――っ、『アクア・プリミラ(水流氾濫)』」


 その魔法は、燃え盛る魔物だけでなく、比較的近くに残っていた数体の魔物さえも巻き添えにし、その一帯を少しの間だがどこからともなく出現した水で没めた。

 その状態を維持するような魔法ではないらしく、現れた大量の水はその殆どが魔素に戻り、視界に映らなくなった。

 魔法を使った当の本人は、魔力切れなどを起こす様子もなく、ただ胸を撫で下ろしている。

 恐らく、ダリアの立ち位置からは、延焼の危険が無い事を確認出来なかったのだろう。

 前方の魔獣の群れよりもむしろ、鎮火には十分、というかやり過ぎとも言える圧倒的な水の量に驚くばかりだ。


 そして、これで一つ、確信したことがある。

 ダリアは緊急時には水属性魔法を使う。

 しかもそれは、他の属性魔法よりも規模が大きく、絶大な効果を発揮している。

 ――ダリアは、水魔法が得意だ。

鎮火と消化の違いを調べてたら遅刻しました


改稿(22/01/18)

・大量の水は再び魔素に戻って→大量の水はその殆どが魔素に戻り、

改稿(25/9/13)

・引火した魔獣は→引火した魔獣の死体は

・放っておいても〜僕は判断し放置した→死体が自分で〜判断し、放置した

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