今度は熊でBBQ
『フランマ・スフェーレス』は、師匠にこの1週間で教わった魔法の一つ。
今までに覚えた魔法は単体を対象にするのが基本だが、これは違う。
フランマ・ケオのそれと比べると、丸く形成されている炎を、ボールのように投げつけてはまた新たに形成……という、連続する魔法だ。
幸い、と言うべきか、熊の魔獣は既に茂みから離れて居り、森の中とはいっても、ここは開けた土の道なので、余程下手に投げなければ引火の心配はなさそうだ。
下手に投げなければ……、だが。
「えいやっ!」
飛んでいった火球は魔獣の集団の端の方にヒットした。
火を投げつけられた個体は、その分厚い毛皮に阻まれ、表面を焦がすも引火こそしなかったが、その熱に怯み、周りの個体もその光景を見て突進を躊躇いだした。
……やはり獣には火と、昔から決まっているのか。
この戦法は効果があると僕は判断し、次々と火球を投げつける。
たまに怯まず突進してくる個体については、僕が剣で応戦し、隙を見てダリアが光線を撃つ。
その間は火球を投げられないが、まれに引火した個体が良い感じに撹乱している。
順調に魔獣の数は減ってきている――。
そう思った矢先だった。
力尽きた魔獣の、一体が引火した。
全ては順調 (フラグ)
修正(2024/11/15)
・『フランマ・スフェーレス』のルビを正しく表記
改稿、修正(25/9/13)
・上記修正が失敗していたのを追加修正
・ここは木が少なく開けているので→ここは開けた土の道なので
・「その分厚い毛皮に阻まれ、表面を焦がすも」の一文を追加
・偶に→たまに 稀に→まれに




