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帰路に就く
「このくらいで十分ですね。 報告に戻りましょうか」
ようやく目的の薬草を見分けられるようになったと思えば、既に相応な量が袋に集まっていて、街への帰路に就いていた。
……流石におかしい。
幾ら何でも、初めてでここまで効率がいい訳がない。
現に、僕が集めた薬草は、ほんの数束程度しかない。
余程僕が不器用という可能性も捨てきれないが、これでも昆虫採集なんかは得意だった方だ。
冒険者ギルドでも違和感はあったが、もしかして、過去に冒険者だったりしたのか?
僕と年はそんなに離れていない筈、というか、僕よりも若く見えるのだが……。
などと考えながら森を歩いていると、突然ダリアが焦った声を出した。
「――危ない! 『アクア・アポシンデーオ』!」
次話は少し長くなる予定です
修正(21/11/30)
大声を上げた→焦った声を出した




