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採取依頼
僕は今、街の近くの森に居る。
距離的にはダンジョンと同程度だが、こちらは土の道で舗装がされていない分、より移動に時間がかかった。
「この草は……、薬草ですが、採取対象ではありませんね。 一応毒消しの材料になるので、覚えておくと良いですよ」
そして、僕に着いて来て、自生している薬草について具に説明してくれているのがパーティーの相方であるダリアだ。
薬草採取自体も慣れているのか、ただの草と薬草とを瞬時に見分けては、手持ちの袋に小分けにして集めている。
……余りにも要領が良く、何故今まで冒険者登録をしていなかったのか疑問が生じるほどだった。
「――すごい手際の良さですね。 薬草採取の心得があったんですか?」
探りという程ではないが、気になって聞いてみた。
冒険者に限らず、薬草採取は生活に必要な技術なのかもしれないと考えたが、ダリアの返答は違った。
「……いえ、本の知識で覚えているだけですよ。 読書が趣味なんです。 実際にやったのは、これが初めてですよ」
修正(21/11/23)
馴れて→慣れて




