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登録用魔法器具
違和感の正体は分からないまま、互いに書類への記入も終わり、手続きも最終段階となった。
「……はい、問題ありませんね。 では、こちらに手をかざしてください」
登録書類に目を通し終えた職員がカウンター上の怪しげな装置を指した。
……何だこれ。
いきなり手をかざせと言われたが、いくら何でも不安だ。
尻込みする僕を差し置き、ダリアは物怖じせず、手慣れた様子で手をかざした。
「これでいいですか?」
平然とダリアが確認を取る。
「ええ。……はい、これで登録完了となります。 お疲れ様でした」
さほど時間も経たずに、あっさりと登録が終わる。
次は僕の番のようだが、これは一体……?
「お連れの方も、こちらへ」
恐る恐る手をかざす。
すると、ふわっとした感覚が手に纏わりつく。
……何とも奇妙な感覚だ。
「これは身体の魔力を読み取る魔法器具です。 個人の魔力は量こそ変われど、その本質は一生涯変わらないので、例えば、登録や照会によく使われていますね」
すぐさまダリアが解説を入れてくれたが、出来ればもっと早く教えて欲しかった。
……必要以上に怖がっていたのが恥ずかしくなってきた。




