レンジャー
「それでは行きましょうか」
ダリアはそう言って、僕の前を歩き出した。
……再会したのは、数分前だ。
昨日試験合格を告げられた後も、師匠は訝しそうにしていたが、僕はひたすらしらばっくれた。
騙すくらいなら、誤魔化す方がまだマシだと思った。
直々に魔法を教えてくれた相手を魔法に関する事で欺けるはずがない。
師匠は納得こそしていなかったが、何とか切り抜けた。
恩人に嘘を吐くのは心苦しいが、この少女も恩人ではあるから難しい……。
ともあれ、次の日の予定は特にないと聞き、翌朝僕は、街を散策しようと城から出て間もなく偶然ダリアと出会った。
彼女が纏っている雰囲気は、周囲のそれも手伝ってか、昨日とは違うように見えた。
「ほら、もうすぐ冒険者ギルドですよ」
僕達は冒険者ギルドに向かっていた。
冒険者登録、ひいては”パーティ登録”をする為だ。
僕がまだ見習い登録のままであることを告げたら、それではパーティ登録ができない、と、急いでギルドへと出発しだした。
同行するとは言っていたが、それにしても行動が早い。
「戦闘スタイル、ですか。 ……遊撃兵で良いんじゃないんでしょうか?」
ワクチンの副作用でダウンしてました……遅くなってごめんなさい
改稿(21/11/23)
回想第2段落の表現を変更
改稿(25/9/13)
・知らぬ存ぜぬで→ひたすら
・騙すよりも〜合理的だった→騙すくらいなら、誤魔化す方がまだマシだと思った
・事なきを得た……、と思う→切り抜けた。恩人に嘘を吐くのは心苦しいが、この少女も恩人ではあるから難しい……。




