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試験結果
「えっ。 ……何の事ですか?」
咄嗟に恍けた。
恐らく師匠は、巨大スライムの魔石を見ただけだ。
なのに、一体どうして魔法の話になる?
「なんだ、お前じゃなかったか? この魔石から光属性の残滓の気配がしたんだが……」
何だそれ。
多分魔力感知の類いだろうが、属性まで分かるなんて聞いてない。
しかし不味いことになった。
師匠に習っていないはずの魔法を使ったことを、どう説明する?
まさか自分で魔法を思い付く訳も無いし、第三者の介入があったとした方が妥当というか、自然だろう。
しかし、ダリアのことは彼女自身に口止めされている。
名前を伏せるにしても、人気のない不人気ダンジョンで偶然出会った人に魔法を教えて貰ったなんて信じられるだろうか?
どちらにせよ、今は誤魔化すしかないか……。
「そうか……、まあいい。 この魔石は大物モンスターレベルが落とすサイズなのは違いねぇし、試験は合格としよう。 おめでとさん」




