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とどめはどうぞ
ダリアが放った数本の光線は、次々と巨大スライムを鋭く貫いて、後方の壁へと消えていく。
光線は、壁には全くダメージを与えていない。
それにも関わらず、貫かれたスライムの表面には、抉り取られたような大きめの穴が幾つも残り、元から隠微だった動きが更に弱っていく。
「致命傷は与えました。 ――とどめは貴方に任せます」
「……え?」
周囲に被害は出さず、標的だけを圧倒的な火力で攻撃できるその技量に、畏怖の念を抱いていたが、思いがけない言葉が飛んで来た。
「そこのボススライムを倒すことが、試験の合格条件なのでしょう? でしたら、最後の一撃はご自身でなさるべきです。 貴方くらいの強さでしたら、普段のボススライムを倒せたはずですし」
そんなこと、いつ話しただろうか?
……いや、師匠のことは話したが、その時も僕がこのダンジョンに来た目的は言った覚えはない。
何故ダリアはそれを知っている?
なんとなく久しぶりに上手く書けた気がします
改稿(21/8/18)
言ってない→言った覚えはない




