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逃げませんか
「手に負える強さではないって……、じゃ、じゃあ逃げないと!」
魔素飽和とやらによって強化されたスライムに物怖じした訳ではなく、状況を理解した上でそう思った。
どんなにダリアが強かったとしても、この巨大スライムは物量で圧倒してくる。
遠距離から撃ってくる攻撃はほぼ致命的。
それを、大量のスライムと近距離で戦いながら躱さなければならないのだ。
その上、巨大スライムは全く移動しないけれど、他にも攻撃手段を持っている可能性がある。
一人で戦うにはあまりにも危険だ。
つい先程、窮地に陥ったばかりだからこそ、それを痛感している。
しかしダリアは――
「いいえ。 私が戻ってきたのは、これを処理する為です。 ――『ミコ・ディアペルノ』」
そう唱えると、彼女の掌から、再び幾つもの光の線が迸った。
短!
改稿(21/8/9)
状況を把握→状況を理解
改稿(21/8/18)
魔素飽和に→魔素飽和とやらに




