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スライムBBQ
案の定、僕は現在、スライムの手数の多さに苦戦している。
突進を躱すのも一苦労だが、その前後の隙でさえ、他のスライムに阻まれて攻撃することが出来ない。
幸い、巨大スライムの方は、今の所これ以上の動きはないが、このままでは埒が明かないだろう。
戦い方を変える必要がある。 試行錯誤している余地は余り無さそうだ。
スライムに有効な攻撃か……。
「『フランマ・カタルシス』!」
詠唱をして掌上に生じた大きめの炎を、丁度飛び掛ってきたスライムに向ける。
不思議な事に、以前と違い火傷する程の熱さは感じない。
ぬるま湯に手を浸している様な、心地よい感覚だ。
しかし発している炎の温度は本物で、その熱量を一身に浴びたスライムは、粘度を徐々に失い、水の如く地面に流れ落ちた。
依然として続く攻撃を躱しつつ、溶けたスライムの様子を窺っていたが、どうやら動き出す様子はない。
正直、スライムに火とかどうなの、と心の中で思っていたが、実際やってみると意外にも効くようだ。
そのうち霧散し、紫色の魔石に変わるだろう。
そう判断した僕は、魔力切れにならない程度に火力を調整しつつ、残りのスライムを燃やし始めた。
マシュマロ焼きたい




