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敢えて言うなら
広間の中央に佇むスライムのようなものは、
以前戦ったそれとは比にならないサイズだ。
その凶悪な程の質量は、車1台くらいなら軽々と押し潰せるだろう。
おそらく、いや、間違いなくこれが、師匠の言っていたダンジョンの主。
ドラゴンほどの威圧感は無いが、手強そうな相手だ。
中央の巨体がもぞもぞと蠢く。
どうやら、既にこちらに気付いているらしい。
言うまでもないが、目も耳もないスライムは、魔力で僕の存在を感知したのだろう。
今更退く訳にもいかず、部屋に入りきって、攻撃に備える。
これでもし、高速の突進でもされたら、それこそ一巻の終わりだが……。
巨大スライムが一際大きく震えた後、その周囲には、いつの間にか複数体の通常スライムが出現していた。
敢えて言うなら分裂したようにも見える。
その内の数体は母体の傍に留まり、殆どは僕に向かってポヨンポヨンと飛び跳ねて来ている。
あれ、この数……、もしかして結構不味くないか?
眠いです




