どこまで知ってるの
僕の名を既に知っている?
そんな筈無いだろう。 この世界に来てから、僕は殆ど名前を使っていないのだ。
強いて言うならギルド本部で書面に何度か書きはしたが、まさかそこから情報が漏れたとも考えにくい。
さっきもこちらを召環者だと見抜いたし、この子供、どこまで知っているんだ?
情報の出処も含めて、聞き出しておく必要があるだろう。
余りに不気味だ。
「……そうでしたか。 他に何か知っておきたい事はありますか?」
不自然にならない程度に探りを入れる。
これで特に無いと言うのなら、基本的な情報は既に知られている事になるが……。
「そうですね……、では、貴方が悪炎竜と交戦した時の首尾を聞きたいです」
ダリアはそう言ってきた。
悪炎竜と召環者の関係については、この大陸では常識に近く、質問されたことについても違和感はない。
当時の僕の戦い方から互いの立ち回りを考えようとしているのならば、この質問自体も自然だろう。
覚えている限り、師匠の協力も含め僕と悪炎竜の戦闘の詳細を話すことにする。
「団長さん……、そうでしたか」
回想と共に話を終えると、ダリアは師匠の名を復唱した。
知り合いだったのか? それなら本人から話を聞けたはずだが……。
「お話いただきありがとうございます。 思うに、先程私が話した通りの陣形で問題ないようですね」
こうしてみると、振る舞いは礼儀正しく、ただの良い子でしかないが、それだけに不審な点が目に付く。
ともあれ、これで僕が話を聞く番だ――
しかし、今度は僕の前方から、つまりは子供の背後からした物音が、発する前の僕の言葉を引き留めた。
ちょっと長い偉い
修正(20/04/24)
編成→陣形




