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名付けに花の名前つけがち
しばしの思案の後、僕は提案に応じる。
「……分かりました。 けれど素性も知れない人と同行することは出来ないです。 まずは互いに、軽く自己紹介でもしませんか?」
それと同時に、こちらからも提案をする。
よく分からない人と行動を共にしたくないのは本心だし、断られたら……、まあ、なんとかなるだろう。
「……そうですね」
沈黙を挟んで、その子は承諾した。
「私の名は――、”ダリア”、とお呼びください。 不束ですが、風と光属性の魔法の心得が多少あります。 接近戦は不得手ですので、僭越ながら後衛を任せて頂けると助かります」
それから矢継ぎ早に言われて、少し狼狽える。
正直、もう少し迷うと思っていた。
しかし言い出した手前、自分だけ自己紹介しないわけにいかない。
自分の立ち回りもまだ決まっていないのだが、目の前のダリアさんに合わせてみるのも手だろうか?
「えーっと……、まず、僕の名前は――」
「いえ、結構。 それはもう、知っています」
僕の声は思いもよらない言葉で遮られた。
改稿(21/11/30)
貴方に前に出ていただけると助かります。
→後衛を任せて頂けると助かります。




