表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/281

私も連れて行ってもらえませんか

 儚く消え入りそうな声だった。

 無論、その声に聞き覚えはないが、初対面にしては質問内容に違和感がある。

 確かに、このダンジョンには、()()()()は殆ど来ないと聞いている。

 それでも、特殊な事情を持つ者は、なにも召環者だけでは無いだろう。

 考えられるのは、このダンジョンがよほど不人気なのか。

 或いは、この子の観察力が鋭く、僕を召環者と見抜いたか。

 その目的は何だ?

 ただぶらぶらと危険なダンジョンを彷徨っていたとは思えない。

 こちらが召環者だと確定した時点で危害を加えてくる可能性もある。

 どう出るのが正解か――。


 あまり時間をかけるわけにもいかない。

 嘘を吐いたとしても、この世界に馴染めていない内はすぐボロが出るだろう。

 そう判断したので、警戒は緩めず、しかし正直に肯定する。


 その子は僕が首を縦に振るのを見て、無表情ながら満足げに頷き、僕の目を覗きながら続けた。


「では、元の世界に戻りたい――、と?」


 一体何なんだ、この子は。

 背筋が凍える感じがする。

 心を見透かされているようで、気味が悪い。

 頷くまでもないんじゃないか、と思いながらも、一応首を縦に振る。

 案の定、その子の予想通りの答えだったようで、次の言葉もすぐに出て来る。


「では、……私も連れて行ってもらえませんか?」


 ……え?

修正(22/03/01)

・召還者→召環者

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ