52/285
魔力
「魔法の多重展開には、複数の魔法を同時に制御するための、凄まじい集中力と技術が要る。 故に、同時に使う魔法の合計以上の魔力を消耗する。 実際、お前もあの時、魔力切れを起こしていただろう?」
そういうことだったのか。
あれは今でも思い出せる。
徹夜明けで風邪でも引いたようなあの感覚は、とても不快なものだった。
「一応補足しておくと、”魔力”ってのは空気中の魔素を変換して使用できる能力だ。 使うと減るが、時間が経てば元に戻る。 さしずめ、『魔素に対する処理能力』ってところ……、って、言ったっけか?」
おそらく初耳だ。
それにしたって、師匠は一体どれほどの力を持っているというのだ。
僕は同時に二つ使っただけであれほどの疲労だったのに、彼はあの短期間に計四つの魔法を使っていたことになる。
それにも関わらず、師匠の顔にに疲労は見えなかった……。
召還者の攻撃しかドラゴンへの決定打にならないことが真実だったとして、本当に彼一人でドラゴンが倒せなかったのか、怪しいものだ。
やることが重なってしまいました
次回こそは千字を超えたい…




