カラフィート王国
師匠と共に建物から出る。
諸々を考慮した結果、本登録は見送ったが、『見習い』とやらで仮登録した。
残りの用紙の項目は恙無く埋めることが出来たので、後は1ヶ月以内に再びギルドを訪れ、戦闘スタイルを決定するだけで良いそうだ。
とりあえずは、これで一段落だ。
「仮登録だが、辺境の方のレベルが低いダンジョン程度なら入場できるだろ。 人気があって、難易度も高いようなのは本登録してからだな」
師匠がそう教えてくれた。
これで、前の召還者に会いに行けそうだ。
「さて、これでお前も、国の保護下とはいえ、自由に行動できるぞ」
ようやく、元の世界に帰るための……『冒険』を始められるようになるということか。
だが、今はまだ始められない。
冒険も何も、こちらで生活していく為の知恵も基盤も全く無いのだ。
しばらくは色々と教わりながら、面倒を見てもらいたい。
その旨を伝えると、気の良い師匠は快く承諾してくれた。
「もちろんだ。 右も左も分からない奴を、ただ野に放つような趣味はない」
最初からそのつもりだったらしい。 なんという包容力。
彼には感謝してもし切れない。
とにかく、これで僕の異世界生活が、本格的に始まるのだ。
「んじゃ改めて……、ようこそ、カラフィート王国へ!」
第一章完結なので短いですが許してください




