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ゲームの世界は好きだけど転移したいなんて言ってない!  作者: For-rest-one
第一章 悪炎竜『マローガドラコ』
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それになろう

 なるほど、確かに件の召環者が地上に居るとも限らない。

 どうせ大したデメリットもないというのなら、冒険者になるのも悪くない……。

 けれど、先の師匠の話しぶりに僅かな違和感を感じた。

 まるで加入を催促しているみたいだ、と師匠に冗談めかして言うと、彼は事情を説明した。


「実は最近、この国の冒険者が減っているんだ。 巷の有名人である召環者が冒険者になったら、釣られて登録する人が増えるんじゃないかと思ってな」


 困った顔で師匠は言った。

 緊急時、冒険者は街の警備員として動くとのことだった。

 つまるところ、その人数が、国の治安にも影響する。

 治安維持の為にも冒険者の数を増やしたい、ということだろう。

 それが僕にとって不都合になるとは思えないし、不本意とはいえ森の中で彷徨していた所を保護してくれた国家に、不義理な真似はしたくない。


「わかりました、登録します」


 若干の葛藤はあったが、承諾を躊躇う程ではなかった。


「おお、本当か」


 嬉しそうに師匠は言う。

 それにしても、”ダンジョン”か……。

 (えん)ができると言葉に現実味が増す。

 それが今までは空想上のものであっただけに、不思議な気分だ。


「それじゃ、冒険者ギルドに登録しに行くか。 さっきとは入口が違うからな」


 そう言って僕に背中を向け、ギルド本部の裏手に回って行った。

 変な造りをしている……。

少し予定が長引いたので少なめです、申し訳ない…


修正(22/02/01)

・勧誘を躊躇う→承諾を躊躇う

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