中級冒険者試験本番
「ただ今より、中級冒険者試験の要項を説明します」
冒険者ギルドの職員が、今日というこの日に集まった数人の冒険者に宣言した。
その数人の中には、僕とダリアも含まれている。
「今回の試験ですが……、通例通り、数人でパーティを組んで試験に臨んでいただきます」
中級冒険者試験は、ほぼ毎日行われている。
どれほど力量があっても最初は初級とされるため、早々に昇格の条件を満たし、試験を受けたがる者は毎日出るそうだ。
なので、中級冒険者試験に関しては、当日その場に集まった、昇格の意思がある冒険者が一時的なパーティを組み、団体で行うらしい。
昇格の意志というか、僕たちは勧告があってここに居る訳だが……。
「本日集まったのは……、六人ですね。 では、三人のパーティを二つお作りください」
王国のギルド本部にしては集まった人数が少ないと思ったが、各地に支部があるから、一極集中は起きないのだろう。
ふと、学校でよくあったグループ分けを思い出す。
場合によっては地獄を見る羽目になったりもしたが、普段話さない人とも関わることができ、新たな友人となることもあった。
嫌いという程ではなかったが……。
「あのー……」
たった数週間前のことを懐かしむように思い出していると、一人の冒険者に声を掛けられた。
「はい、何でしょうか?」
ダリアが率先して答える。
見知らぬ声の主に目をやると、鎧を纏い、一本の長い剣を帯びた冒険者が立っていた。
……端的に言えば、剣士のような容姿だった。
筆がのってきました
改稿(25/9/13)
・――基本的に、グループ分けは嫌いではなかったな→嫌いという程ではなかったが……
筆者は大嫌いです。




