重量系魔石
主を失った大広間に、静寂が反響する。
壁に設置されている松明型の灯りが、輝きを取り戻して煌々と周囲を照らしていた。
入った時から既に暗かったため、正しくは分からないがおそらくこれが本来の明るさだったのだろう。
「倒せましたが……、どうしましょうか?」
ダリアが物憂げに呟く。
目線の先には、先程倒した敵の魔石。
どうするとは、師匠への報告のことだろう。
というのも、今回の魔石が……。
「でっか……」
あまりの大きさに自然と声が漏れてしまう。
巨大スライムの魔石も中々のものだったが、今度はそれの三倍はありそうだ。
高さで言えば、成人男性が座れるほど。
およそ小脇に抱えられるとは到底思えない、重厚な魔石がそこにどっしり佇んでいた。
討伐の証拠として地上で待つ師匠の元にこれを持って行きたいのだが、流石にこれは……、一人で運ぶことは出来ない。
転がして行くことはできそうだが、それはあまりにも無防備すぎる。 ダンジョンの中を進む間、常に危険が付き纏うだろう。
かといって、ダリアと一緒に運ぶわけにもいかない。
師匠にダリアのことを言わないようにと、彼女自身が僕に口止めしているのだ。 地上まで一緒に運べば、当然師匠と遭遇してしまう。
第三者に協力を求めるか……? だがそれにはリスクが――
「仕方ありませんね……。 私に考えがあります、まずはこれを地上まで持ち帰りましょう」
僕の思案は、ダリアによって遮られた。
滑り込みセーフ?
展開を考えてたら文字に起こす時間が無くなってしまいました
急いで書いたせいでサブタイトルが何も考えてなさそうな感じに…
追加(22/6/14)
・後書きを追加 (そのぐらいギリギリだったということです)




