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ゲームの世界は好きだけど転移したいなんて言ってない!  作者: For-rest-one
第三章 中級冒険者『アスピダ』
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魔力を斬る

 敵の実体は暗雲、もしくは霧。

 どちらにせよ、ここで重要なのは、どちらも斬るようなものではないということだ。

 糠に釘、豆腐に鎹……。 何でもいいが、いくら魔剣と言えど、所詮は一本の剣だ。 空気中を漂う細かな粒子を切断するだなんて芸当ができるとは思えない。


 そこで、振り抜く前に、剣に細工をしておいた。

 とても単純な、姑息な小細工に過ぎないのだが……

 徐ろに顔を上げる。

 ダリアの魔法によって先に負っていたダメージは小さくない、そこへ今の一撃は効いたようだ。

 その証拠に、辺りを覆っていた闇がある程度薄くなっている。

 全てを包み隠すかのような深い暗黒ではなく、月灯りが仄かに照らす夜道を想起させる、優しい暗さだ。


 それにより、魔法使いの姿を目で捉えられるようになった。

 魔法使いの身体の一部は既に人の形を保てておらず、霧状に戻り、闇との境目が曖昧になっている。

 あるいは、この空間を満たす闇が敵の本体なのかもしれないと思った。


 一先ず、僕の攻撃が通用したことに安堵する。

 僕は魔剣に、魔力を通しておいたのだ。


 敵は身体を持たない。 ならば、魔法を運用する力の源(魔素)はどうなっている?

 簡単だ。 敵が居る場所に密集して()()している。

 もちろん、魔素なら剣で斬れると思ったわけではない。 むしろ、霧や暗雲よりも物質的な要素が薄れる以上、可能性はより下がるだろう。


 そこで剣に魔力を通すことで、形のない魔素ごと斬ってやろうと試みたのだ。

 身体の中にある魔力を剣に移動させ、その表面を覆う(コーティングする)かのように集めた。

 それは魔法と呼べるほど高尚なものではない。 だからこそ、敵に妨害されなかったとも言えるだろう。

 体内で構築する必要がある魔法と違い、純粋な魔力を扱う分には敵は干渉できないのだとしたら、ダリアが暗闇の中で敵の位置を把握できたこともある程度説明がつく。


 とにかく、敵は弱っている。

 長く続いた戦いに、ようやく決着が着きそうだ。

寝落ちを繰り返して遂に9時のライン超えを達成しました。

ごめんなさい…


改稿(22/5/31)

・全体の文章を微調整。 寝惚けていますね…?

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