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ゲームの世界は好きだけど転移したいなんて言ってない!  作者: For-rest-one
第三章 中級冒険者『アスピダ』
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消えない闇

 暗雲は魔法使いに姿を変え、決め手となっていたダリアの魔法を消し去った。

 それだけには留まらず、僕達が部屋に入った時と同じように、再び部屋は全くの灯りを失う。


 闇が光を呑み込んだ――。


 実際は多少違うのかもしれないが、そう表現するのが相応しいと思った。


「なっ……! 魔法が消された……、いえ、止められた……?」


 ダリアが驚きの声を上げる。 その声を頼りに、僕はダリアの傍まで後退する。

 この状況で陣形は意味を成さないと思ったからだ。

 希望の光までもが消えてしまったかのような錯覚に陥るが、今やるべきは絶望ではなく、新しい戦力の分析だ。


 黒い剣士、もとい暗雲は今や魔法使いのような見た目になった。

 ダリアの魔法を消す前にわざわざ姿を変えたということは、その能力や特性は見た目通りである可能性が高い。

 魔法使いの形をとっている今、接近戦を挑めば戦いは有利に進むだろう。


 しかし問題は、部屋が再び闇に包まれていることだ。

 既に(くだん)の魔法使いは暗がりに姿を眩ませた。

 自分でこの状況にしているのだ、この視界の悪さでもこちらの位置を把握する術はあるのだろう。

 この闇を解消するか、闇の中でも戦う手段を見つけない限りは、僕たちの勝ち目は薄そうだ。


「……一応試してみましょうか。 『ウェントゥス(疾風)ジアヴロ(侵食)シィ』」


 だが、魔法が発動している様子はない。

 そのことを確かめたダリアは、下を向いて何か考え事をし出した。

 しかし警戒は緩めていないようだ。


 ……どうやら、相手の出方を待ち、上手く迎撃する以外に今できることは無いみたいだ。

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