設定と世界観が固まってきた
山積みの課題を少し消化するため更新が滞ってしまいました。ごめんなさい。
基本一日か二日置きで行きますが、遅れた場合はどうかご容赦ください。
しばらくして部屋の扉が叩かれた。
部屋の何も無い場所で手持ち無沙汰にしていた僕は早足で扉に向かう。
扉を開けると、先程の兵士達とは違う兵士二人と、装いの異なる鋭い目付きの男が居た。
周囲を威圧するような雰囲気に思わず気圧される。
男は見覚えのある石を取り出し、口を開いた。
「お前が『召環者』か。 ……先人らと比すると、随分なよなよしいのが来たもんだ」
また厨二病っぽい単語が出てきた。
もうそろそろ驚かなくなってきた。
しかし、『先人ら』……?
些か不思議だ。
僕より前に、こんな状況を味わった人が何人もいるということなのだろうか。
「全く、面倒な話だぜ。 上の頭の固えジジイ共も、早くあんな祠壊しちまえばいいのによ……」
鬱陶しそうに男は話した。
何やら事情がありそうだ。
男は矢継ぎ早に続ける。
「まあ、今はお国の安全が第一だ。 お前はまず、その手に持ってる薄汚え剣で、とっととドラゴン倒してこいや」
この男は何を言っているんだ?
「と言いたい所だが、お前のその剣の持ち方、てんでダメだな。 先人らと同じように、俺が明日までにみっちり鍛えてやるよ!」
ダメと言われたってしょうがない。
持つ機会もなければ、振るう機会もなかったというのに。
しかも今、明日までと言ったか?
さすがに堪えきれず、僕は口を出す。
「……あの、ちょっといいですか?」
「おう、なんだ?」
「……召環者って何なんですか?! 僕以外にもいるんですか?! ドラゴンを倒すって、僕がですか?! そもそも僕は、元の世界に帰れるんですかっ!」
「おうおう、全然ちょっとじゃねーな」
今一度自分を振り返る。
……確かに、冷静じゃなかった。
「あ……、すみません」
「ははっ、気にすんなって、誰だってそんな状況に置かれたら取り乱すさ」
じゃあ何でもうちょっと気を遣ってくれないんだろう。
益々この男が分からない。
「今は一つだけ答えてやろう。 召環者というのは、別世界からあの祠に呼び出された人間のことだ。 今までに何人も呼び出されて来て、大抵が何かの才能を持ち、この世界の発展に貢献した。 現在は……と、ここからは二つ目になっちまうな」
別にそのまま教えてくれても良かったのに……。
勿体ぶる意味もよく分からない。
「ははっ、そう怒るなって。 今全部教えたら、お前のやる気が無くなっちまうってもんだろ?」
しまった、不満がつい顔に出てしまっていたようだ。
「お前の剣技が上達する頃にまた教えてやるよ。 さあ、時間は少ない。 ビシバシ行くぞ!」
まだ僕は納得していないというのに、強引に押し切られてしまった。
何で僕がドラゴンを倒すことになったんだ。
剣技なんて別に上達したくもないのに。
改稿:したくない……。→したくもないのに。
(20/07/02)




