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ゲームの世界は好きだけど転移したいなんて言ってない!  作者: For-rest-one
第三章 中級冒険者『アスピダ』
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暗い部屋

 初めての大規模なダンジョンに翻弄される中、漸くダンジョンの主が待ち受けるであろう大部屋の前に辿り着く。

 数時間分の探索の疲れはあるが、途中で休憩は挟んでいたため、問題になる程ではない。

 準備もそこそこに、見慣れた巨大扉を開く。

 ……何か様子がおかしい。


 今までのダンジョンでは、通路と同様、主の待つ部屋にも照明がついていた。

 しかし、この部屋は……、光源となる物が一切存在していない。

 扉を開いた隙間を通して、通路から一筋の光が洩れるが、それさえも広大な空間を照らし切るのに十分でない。


「暗い……、ですね」


 ダリアが部屋についての感想を溢す。

 この現象は彼女にとっても予想外だったのだろう。


「これでどうにか……、『イルミナティオ・フォティ(照明点灯)ーゾ』」


 ダリアの詠唱と共に、光球が部屋の中に進入する。

 依然として空間の果て、つまりは部屋の壁が見えることはない。

 だが、足元を照らすのには十分な光量だ。

 意を決して部屋に足を踏み入れる。


 二人が部屋に入ったことで、支えを失った扉は元通り閉ざされ、通路からの光も途絶える。

 このダンジョンの主は何処だろうと、中央に進みながら暗闇に目を凝らすが、前方にそれらしい影は認められない。

 なら一体何処に――


「――上ですっ!」


 ダリアの叫び声を聞き、咄嗟に上を向く。

 そこには、……黒い、(もや)

 周囲が真っ暗で確認しにくいが、渦巻く暗雲のような存在が僕達の頭上に浮いている。

 その不吉な存在は僕達が認識すると同時に蠢き出し、闇に紛れてその姿を晦ました。


 ――あれがこのダンジョンの主か? ……初めて見るタイプの敵だ。

 見るからに物理攻撃は通用しない。

 僕が使える攻撃魔法は炎と光くらいだし……。


「不味いですね……」


 ダリアもこの状況を憂えているのか?

 今までダンジョンの主を瞬殺してきた張本人にしては弱気に思えるが……


「あの個体、魔素飽和を起こしています」


 ……は?

高熱に浮かされています

不自然な点あったらごめんなさい…


改稿(22/04/05)

気弱に思える→弱気に思える

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