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ゲームの世界は好きだけど転移したいなんて言ってない!  作者: For-rest-one
第三章 中級冒険者『アスピダ』
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訓練再来

「――という訳で、特別訓練を開始する!」


 初依頼を達成した翌日の午前中、町外れのダンジョン前で、師匠は高らかに宣言した。

 周りには僕しか居ないのに。


「はあ……、というか、何故ダンジョンに?」


 生返事をして、ここに連れて来られた理由を尋ねる。


「何故って、そりゃあ、昇格試験に向けて、少しは力をつけておきたいだろ? 先ずはこの前と同じく、ここのダンジョンの主をさっさとぶっ倒して来い!」


 昨日師匠に事の経緯(いきさつ)を話すや否や、今日の特訓が決定されてしまったのだ。

 この口振りだと、他の訓練もこの後に待っているようだ。


「それは分かりましたけど……、どうしてダンジョンなんですか?」


 ハードスケジュールにも文句を言いたいが、何よりもここが一番納得いかない。

 訓練をしてもらえるのは願ったり叶ったりなのだが、どうもダンジョンの独特な雰囲気というか、あの閉塞感と無機質さには未だに慣れない。

 願わくはダンジョン以外で実施して欲しかったのだが……、


「幾らでも勝手に湧いてくるモンスターで戦闘経験は積めるし、運が良けりゃ宝箱で一攫千金も狙える。 第一、冒険者を名乗るのにダンジョンに行かないでどうすんだ!」


 ダンジョン、或いは冒険者を語る師匠は、やたらと熱が入っている。


「つーか、クルーベアの群れなんてどうやって倒したんだ? 習得出来てる対集団の攻撃魔法なんて|フランマ・スフェーレス《火炎連球》くらいだし、あれ自体の威力も高くはねえのによ」


 そこを訊かれるとどうしようもない。

 ダリアのことはなるべく言わない様にしているが、僕の魔法の威力が弱いのも確かだ。


「既に手負いだったようで……、それに、|フランマ・スフェーレス《火炎連球》だけで戦った訳でもありませんよ」


 取り敢えず言葉を返しはしたが、あまり詮索されてもまずい。

 二の足を踏んでないでダンジョンに入り、主を討伐してこよう。

テンション高い師匠です

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