深淵の瑠璃 #15
アメスト「……世界の、消去……。」
アリア「…そう。もう、人間も、自分も、世界も、何もかもが許せなくなったラピス様は、世界を無くそうとしている。」
アメスト「…できるの?今、ラピスちゃんは宝石精霊なんでしょう…?体だけは…。」
アリア「…そう、だけど……クリスマスイヴの24日。その日に、「信仰」の力が大量に集まるはず。その力を吸い集めて………ラピス様は神になる。神になって、この世界を消す。」
アメスト「…それをしたら……ラピスちゃんは、どうなるの!?」
アリア「もう神界からは力の供給を得られない。自分で世界を作って、しかもそれを勝手に自分で消すんだから。だから――――ラピス様が神界に戻ってくることはない。ラピス様は――――今度こそ、死ぬ。」
アメスト「…自殺ってこと?」
アリア「そう。」
アメスト「君はそれを止めないの!?」
アリア「止めない。」
アメスト「どうして!?」
アリア「……それが、ラピス様の選択だから。」
アメスト「……。「
アリア「それに……私は、ラピス様に使える天使だから、ラピス様が亡くなれば、私も消える。私も、ようやく――――」
アメスト「…それは、間違ってる。」
アリア「…間違ってる?」
アメスト「それだけは間違ってる。」
アリア「……じゃあ!どうするの?止める方法なんて…」
アメスト「…ないことは、ない。あの…わけのわからない、ごちゃ混ぜの宝石精霊と戦ってわかった。この方法なら、きっとできる。」
アリア「…?」
アメスト「――――――――――――。」
…………。
………………。
始めよう。
これがきっと、最後の戦いになる。
ラピスちゃんを止める。
もう、チャンスは今しかない。
24日、午後8時。
――――始めよう。




