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奇跡の欠片 #8
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ベルー「…もしもし、アリアさん。」
アリア「何?」
ベルー「ラピスさんのことなんですけど…」
アリア「知ってる。」
ベルー「…俺は、正直アリアさんを疑っているんですが…」
アリア「言うね。でも私じゃない。断言するよ。私じゃない。」
ベルー「…………」
アリア「私も今焦ってる。ラピスがどこにいるかわからないし、共鳴も通じないし。共鳴はね、強い意志があればブロックすることもできる。そんなもん私だったらブチ破れるんだけどね…普通なら。でも、それができない。ブロックされているのはわかったけど、破れない。こんなことは想定外なんだよ。」
ベルー「信じられないなぁ…正直。」
アリア「私も信じられない。」
ベルー「………。」
アリア「……本のことは一旦、いい。ひとまず、ラピスの捜索が先。あの子なら多分、逃げれるところまで逃げたいってタイプだから…」
ベルー「一ついいですか?」
アリア「何?」
ベルー「…アリアさんはラピスと面識がありますか??
アリア「……………っ。」
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そこで共鳴は途切れてしまった。
「全く…」
わかりやすい人だと言うべきなのか。
しかし、こんな急に共鳴を切るのはよっぽど触れられたくない事情なのか。
「ひとまず、ラピスさんか……」




