月の涙 #17
*オリヴィア 回想
「お前…!お前ええええええ!」
ごめんなさい。
「お前さえ、お前さえいなければあああああ!!」
ごめんなさい。
「…##えええええええええ!!」
おかあさん、どうして?
どうして!! !! ! !
「今日からここで過ごしてもらう。」
誰?
「これから、よろしく頼む。」
誰?
みんなは?
わたしの、かぞくは?
「というわけで、研究の手伝いを頼む。」
あなたはだれ?
「まず、君の皮膚を採取し、それを調査して」
なにをするの?
帰りたい。
わたしの、いえ、は?
……
……
……
「ここはロベルト国だ、今日からコレクションとして」
どこ?
王様……?
「よろしくお願いします、オリヴィアさん。」
こいつが、殺した。
前の主人を。
スピア、
「……………………」
しゃべらないひと。
本を読んでる。
ルビア。
ああ。ああ。ああ。
どんなに好きになっても。
どんなに、どんなに愛しても。
そんなのきっと、すぐに終わる。
みんな、私が関われば、死んでしまう。
大好きな、最愛の、あの人が、お父さんが、お母さんが、お姉ちゃんが、主人さまが、研究者が。
みんな、みんな、みんな、みんな、みんな、みんな、みんな、みんな!
殺されたんだ。
ねえ、クリミアさん。
外ってなんだっけ?
外、外は危ないよ、クリミアさん。
ダメだよ。
嫌だよ。
ねえ、クリミアさん。
外、に、私を、連れて、行かないで。
ねえ、ねえ、ねえ。
クリミアさん。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
本当は、私、やっぱり、
外に出たくなんて、ない――――――――!!




