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8章 支配からの卒業

闇堕ちした女神、堕女神は見た目の通り闇属性モンスターであった

体力も防御も速さも今までの中ボスや雑魚に比べると圧倒的に上であった、


なんとウロボロスに一回攻撃したのである。

避けたけど。


と、言うわけで二度目の光の柱に飲み込まれて

駄女神様は光になって消えていきました。


「無茶苦茶ねそのウロボロス君は」

「はははは・・・」


正直ここはもう少し苦労すると思っていた。

でも、2回の攻撃で終わりだった。

それほどウロボロスは圧倒的だった。

さらにレベルも上がってきてそれがスキルと相まって

容赦のない強さになってきている。

低レベル帯はレベルが上ってもそこまで急に強くならないが

レベルが上がっていくと1レベルで大きく強さが変わってくる

5個もレベルが上がれば倍くらいの強さになっていく。

その代わり経験値は10倍位必要になっていくんだけど・・・


「50階できりもいいし一度上に戻らない?時間が経過しないってのも

確かめておきたいし」

「そうだね、ちょっとあき・・・連戦で疲れているからねウン」


と、いうわけで一度村に戻ることにした。

神の奇跡べんりなことばで出来た扉をくぐれば

すぐ外に出ることが出来る、5階層ごとにしか無いんだけどね

アイテムも薬草だとか薬っぽいものとか料理とかいろいろ手に入った。

アイテムは倉庫で保管できる。もちろん最大まで拡張してる。

このゲーム無駄にアイテムに凝ってるんだよね、

調理、合成、錬金、精錬、鋳金など様々な寄り道要素があるのも

魅力の一つ。

ダンジョン内ではお腹は減らないけど外では減るだろうし、

あのボロボロの村で寝たりなんだりするのは

いろいろと準備が必要になる。

それにモンスターとして出てきた一部も仲魔として手に入れているので

それもいろいろとああしてこうしてとやらないといけないのである。


外に出るとヴェルダンディさんはダンジョン侵入前と同じように

恭しく頭を下げていた。

自分たちが出てくるのに気がつくと

「お帰りなさいませ、初めてのダンジョンはいかがでしたか?」

「ははは・・・ま、まぁなかなか長かったよ。」

「そうね、長かったわね・・・」

たぶん内部では6・7時間くらい歩いて階段を降りてを繰り返したのだ

あとはアイテムやゼーニを集めてたくらい。

実際にはウロボロス君が蹂躙していただけでそれを眺めていた。

「そういえばPTをくんでる私の仲魔はレベル上がっていたんだけど、

私自身が経験値を貰えてないんだけど、プレイヤーはなにもしないの?」

「勇者は仲魔に指示を出したり

戦況を見極めてアイテムを使ったりはしますが

直接は戦闘には参加しないことになっています。

危ないので。

ただ、仲魔が全てやられると強制的に死亡扱いとして

ダンジョンからは出されます、

以前に話したとおりに・・・」


「なるほど、とりあえずこの近くに今後の拠点を作って

ダンジョン攻略するかね・・・ちょっとお茶とかも飲みたいし。」

「本来ならダンジョンのそばは街があるのですが

支配率が0%の私に残されているのはこんな荒れ地しか・・・」

「そういえば、支配率って今いくつになった?」

「・・・は?支配率は・・・!?19%!!!!???

支配率がある!!というか19%!!!???」

「19%の支配率ってそんなにすごいの?」

「そ、それはすごいことですよ、

え、

まさか50階層をクリアなさったのですか?」


「あ、うん。50階で区切りが良かったから戻ってきたんだけど・・・」


「・・・・え?」

「え?」


「50階?」

「うん、50階」


「えーーーーーーーーーーーー!!!????」


落ち着いたヴェルダンディさんの話では

今まで自分の陣営の勇者でさえ50階層をクリアしたものなんていなかった

他の種族の勇者を嫌がらせで続々と送り込まれていた時も

20階とか30階の階層クリアを人海戦術でやられて支配率を

削られていったそうな。


支配率は

自分の陣営の場合

5階層ごとに1%

10~40階層のボス撃破で1%

50階層のボス撃破で5%

60階からのボス撃破は10%

100階のボス撃破、つまり制覇で500%

ほか種族の攻略は

1/10になる。

100階制覇なら2回クリアされると支配率が100%以上削ることが出来るって

計算になる。

ただ、支配率を0%にする必要はなく、

このゲームのクリアは各種族のダンジョンの最深部にある神器を

全て集めて中央の塔の最上階に達することだとの話だ。

ただ支配率があると各種族の王は自分の町や村に奇跡という形で

反映できるので冒険の手助けになるということだ

最初の女の子もNPCで支配率0の女神さまの最後の案内役だったらしい。


でも、これでまた他の種族が勇者を送り込んでくる。

あわあわしてる女神様は過去のリンチを思い出して青い顔している。

基本的に他の種族のダンジョンへも

このダンジョンの入口の周囲に入口があって

どこへでも侵入は可能になっている。

他の7種族は基本的な申し合わせで女神の種族が支配率が増えると

すぐに叩きに来るそうだ、なんて陰湿ないじめだろうか・・・


「全ては私が悪いのです・・・」

また

OTZみたいな体勢で女神がブツブツ言っている。

放っておこう。


とりあえず100階の神器を手に入れて回って

中央の塔をクリアせればOKなわけだ。

目標ははっきりした。


「ところで今の支配率で何かできないの?」

いつまでもメソメソしてる女神にそう聞いてみた。


「!?そうでした、今こそ我が力で奇跡を!」


立ち直ったヴェルダンディさんは神の奇跡の一部を利用して

宿屋と道具屋を復活させてくれた。

町並みもまぁ掘っ立て小屋だけど変化した。


「ついでに仲魔はダンジョンの中でしか出せませんが

この街に住まわせて繁栄のお手伝いに使用することが出来ます。」


ああ、そんなのあったなぁ。

箱庭てきな要素もあって無課金勢はこれに燃える人も多かった。

繁栄させると攻略に役立つものも増えるからね。


「強い仲魔だと繁栄も早まるのもゲームと一緒かな?」

「そうですね、高レベルだったり強力なものはそれだけ能力が高くなります。」

「ほ、ほーう。(ニヤリ)」

俺はおもむろに泉に向かって進んだ。


また、俺の力を見せる時が来たようだ・・・

見せてやるぜ俺の力を!!(大事なことなので二回言いました。


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