5章 発散
輝石をまとめて購入できることを知ってから
圧倒的に効率が良くなった。
所持数も最大にして500個の輝石で一気に引いてめぼしいものだけ残す、
暫くしたら不要なものを使ってレベルあげダブったらスキルアップ、
照準を合わせてスイッチのように
黙々とその作業に没頭した。
なぜか飽きることはなく普段ならお目にかかれないキャラが
どんどん強くなっていくのが楽しくて仕方なかった。
あー、課金してる人たちはそりゃ強いよなーって改めて思った。
作業のようにガチャを繰り返していると
演出をオフにしているのにもかかわらずみすぼらしい女神の泉から
ガチャ演出が行われた、見たこともない演出だ。
UR ウロボロス 属性 無
突然泉が闇に包まれるエフェクトとともにその仲魔は訪れた
「UR・・・本当に有るんだ・・・」
SSRのその上、噂には聞いていたけど本当に存在しているなんて・・・
スキル名 全にして無、無にして全
装備した属性の中から相手に合わせた最適な属性になる
サブのスキルも全て反映する
「ぶっ壊れてる・・・」
恐ろしい能力だ、つまり全属性対応な上に普通ならメインのスキルだけなのに
7個のスキルが全て使えるってことになる。
完全にゲームバランスが壊れる。
そもそもURはあるらしいって噂だけの存在だった、
図鑑の一番上がどんなに課金してるプレイヤーでも埋まらないから
これはさらにレアなものがあるんじゃないか!?
って程度の与太話だったんだ、それが今この手にある。
そりゃ存在してるならいくらでも引ける今の自分なら
いつかは引けるのかもしれないけど
もうこうなったら各属性の最強と言われるのを妥協せず引くしかない!
謎の義務感が俺を襲う、やってやるさ!俺は細かいんだ!
どれだけ引いたかな、
もうわからないや、
ははは
手元には
火 SSR アマテラス レベルMax スキルレベルMax
スキル 炎をもって灰燼とする
攻撃力を最大で120%UP
攻撃時一定確率で敵を延焼状態にする
凍結無効
水 SSR リヴァイアサン レベルMax スキルレベルMax
スキル 大海の奔流
一定確率で攻撃が敵全体に及ぶ
延焼無効、火ダメージを50%カット
風 SSR フェンリル レベルMax スキルレベルMax
スキル 風狼の暴風
攻撃回避性能大幅上昇
一定確率で反射ダメージ
攻撃時追加攻撃発生
土 SSR タイタン レベルMax スキルレベルMax
スキル 大地のうねり
防御大幅上昇 MaxHP大幅上昇
石化無効
攻撃時一定確率で周囲の敵に怯み効果
木 SSR 世界樹 レベルMax スキルレベルMax
スキル 恵みの神木
オールリジェネ、HP,MP,SPが回復する
状態異常耐性大幅上昇
光 SSR ゼウス レベルMax スキルレベルMax
スキル 全知全能
闇耐性大幅上昇
スキルによる攻撃を一定確率で無効化
攻撃時に光属性追加ダメージを与える
闇 SSR カオス レベルMax スキルレベルMax
スキル 深遠なる闇
光耐性大幅上昇
攻撃時高確率で暗闇付与、暗闇、呪い無効
敵に与えたダメージの一部を吸収しHP,MP,SPを回復
各属性のオススメ仲魔のなかでも協力なスキル持ち
さらにメインとなる全てのスキルが有効であることを考えた
最高の仲魔、
これらを重ねに重ねに重ねた、
それはもう一心不乱に集め続けた
「やってやった・・・やったぞーー!!」
それぞれが垂涎のキャラを重ねに重ねた、
絶対に普段は出来ない。
この世界だからだ、
やり遂げた
もう、なんかゴールしてもいいよね。
疲れはてた。
取り敢えず他の人から見られないようにロックをして、
ロックってのは対人とかで相手に情報が漏れないように
見せなくすることができる機能で見た目はスキンで変えられる。
スキンはピクシーにしてこのやり過ぎMaxな状態を悟られないようにしよう。
何となく対人戦をやらされそうだったからなぁあの女の子の言葉を信じるなら
不思議な事にウロボロスは他の仲魔を使っても
経験値を増やすことが出来なかった。
レベルは1、スキルレベルは-って表示だからレベルのないタイプなんだろう。スキルレベルは上がると一般的に効果が上昇したり
発生確率や効果が高まるんだけど、
まぁ、そういうタイプのスキルじゃないからね。
俺は完全に満足して泉から離れることにした。
外に出ると
どうやら予想通り中の時間は外には関係がないらしい
「次は私ね」
と何十、何百時間またされたとは到底考えられない言葉を聞いた
元ケイン、花江さんは井戸に近づくと光に包まれて
一瞬消えてすぐに戻ってきた。自分も同じようだったのだろう。
「お帰り!」
「た、ただいま・・・」
手持ちの最強カードが引けた余裕からか爽やかな挨拶をしてみた
見事にひかれたけどね、
二人が無事に仲魔を手に入れると空からキラキラとした光が降ってきた、
「仲魔を得ることができたのですね、
これでようやく私もあなたたちに言葉を伝えることができます」
空に浮かぶ半透明の女神は俺たちに話しかけてきた。
「私が最後の女神ヴェルダンディです」
ちょっと
あまりにアレなので
もう一回推敲いたします。
少々お待ちください・・・