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34章 再誕

 薄っすらと目を開ける。

 目の前には木漏れ日を通す新緑の鮮やかな緑。


 「おはようございますニャ」


 声のする方を見るとウーニャが日にあたりながら丸くなっている。

 大きなあくびをして伸びをする。

 軽く頭と身体をなでてやる。


 「そして、お帰りなさいニャ」


 その言葉の意味を脳が理解する。

 俺はばっと身体を起こす、


 ここは女神の神殿。始まりの場所だった。




 「前の世界の絶対神様がマスターを治療してくれたにゃ、あのままだったら危なかったって言ってたニャ。」


 ぼんやりと覚えているような覚えてないような……

 

 「あんな情報量を処理できるなんてよっぽど必死だったんだね、彼女にラブラブだねwって伝えておいてと言われたニャ」


 いやらしい笑顔でものまねしながら教えてくれた。


 「君の大切な相棒もこの世界に来れるようにしてあげるよ、せめてものお詫びだ。と言ってくれてウーニャもこの世界に来れたニャ。」


 よかった。ウーニャがいなかったら、悲しい。


 「あと、このチート野郎! 僕の世界で楽しんでくれよ! ってこの世界の絶対神様が言ってたニャ!」


 久々にコンソールを開くと


 「げぇ!? Lv1914!!」


 ➖タカシ 高校生 BaseLv1914 JobLV 10(MAX)➖

 Str 18569

 Agi 25987

 Vit 12495

 Dex 18621

 Int 10843

 Luk 129475


 コレがチートの力……

 そのままのレベルでこっち来たかやっぱり。


 「それもサービスだ、俺の可愛い子が自ら努力したからな。だそうニャ。」


 「ありがたやありがたや。」


 いろいろあったけど、


 とうとう戻ってこれたんだね、サオリのいる世界に!


 俺は少し悪巧みを考え、ログイン情報をオフに固定してサオリがどこにいるかフレンド欄から探してみる。


 ➖サオリ 賢者 BaseLv82 JobLv56➖ 竜神の洞窟 87階


 なんか、すごいとこにいるなぁ。

 あとから追っかけてもこれは追いつけないかな……


 とりあえず、賢者という表記があったとおり俺にもいろんな【パッチ】が当てられているだろうから、そのあたりをいじってみよう。


 その結果この世界は、ステータスによって選べる職業が決まり、

 スキルはツリー方式で


 【基本スキル】 どの職業でも選択可能


 【職業スキル】 各職業のレベルによって選択可能


 【特殊スキル】 一定の条件をクリアで選択可能


 の3つに分かれていることがわかった。


 ステータスの基本になるベースレベルの他に

 職業も各職業ごとに職業レベルっていうのが存在する。

 俺は今高校生、簡単にいえばどの職業でもない職業なので、

 職業経験値がそりゃーもう大量に持っている状態。

 ベースレベルはさっきも言った1914ってふざけた数値。

 スキルポイントも10942とかふざけた数値になっている。


 選択できる職業はあー、下級職的なのは当然取り放題だね。

 

 「そういや、ウーニャってどんくらい強いの??」


 「ああ、こっちの世界に合わせて調整されたニャ、想えば強くなるってのさすがにアレだからごめんね。ッて言われたニャ。あとマスターは仲魔タイプは従魔タイプ、一緒に戦うタイプしか選べないニャ、ウーニャとずっと一緒ニャ!」


 「そうだね、それ以外にするつもりはないよ。」


 ってことはー、と仲魔ステータス確認を覗く。


 仲魔 ウーニャ 種族 ウーニャ 職業 ウーニャ

 Lv 1210 JobLv100(Max)

 Str 5860

 Agi 18924

 Vit 8648

 Dex 7835

 Int 6215

 Luk 97508


 1個飛び抜けてるなー、人のこと言えないけど。、


 「前の世界の使ってた装備なんかを考えて算出してるって話ニャ。

 参考までにふつうの人は一つの項目が1500行ったら超一流だそうニャ!

 ウーニャは強いニャ!」


 「1500で超一流ですか……」


 「仲魔のスキルは固定なので選べないニャ、でも、頑張ったからサービスしとくよ! ウーニャちゃん可愛いから僕のお気に入り! って一杯もらったニャ!」


 嫌な予感がするけどスキルを確認する。


 加速 Lv10

 超加速 Lv10

 幸運 Lv10

 確率操作 Lv10

 格闘 Lv10

 高速戦闘 Lv10

 神速 Lv10

 多面戦闘 Lv10

 立体戦闘 Lv10

 多段攻撃 Lv10

 会心の一撃 Lv10

 回避 Lv10

 完全回避 Lv10

 回復魔法 Lv10

 火魔法 Lv10

 風魔法 Lv10

 水魔法 Lv10

 土魔法 Lv10

 木魔法 Lv10

 闇魔法 Lv10

 光魔法 Lv10

  

               ……etc.etc.


 まだまだある、目がクラクラする。

 ユニークスキルがウーニャになってるんだけど。

 説明文も


 ウーニャは最強ニャ!


 だし、意味わからん。


 「ウーニャにもわからんニャ! でも最強なのニャ! まぁ、マスターほどじゃないニャ、すでに矛盾してるニャ」


 「てか、職業とかスキルとか選ばニャあかんのね」


 うつった。


 職業も多いしスキルも隠れているところが凄そうだ……


 これはサオリに相談だな……


 とりあえず、高校生のスキル 基本スキルLv10に振っておく。


 【基本スキルが10になったので自由に移動ができるようになりました。チュートリアルをスキップします】


 システム音声でそう告げられた。


 「チュートリアルスキップしちゃった……ま、いっか。」


 さて、さっそくサオリのいる竜神の街まで移動だな。

 マップから移動っと、


 「あれ? マップから移動選択ができないんだけど。」


 「この世界はシームレスマップなのにゃ。」


 「え、まじ?」


 「まじニャ。」


 ってことは街まで歩いて、転送かぁ……

 ん?領土はどうなってるんだ?

 

 「領土へは各都市の領土転送門から行くニャ、ギルドも同じようにギルド転送門を使うニャ! マスターちゃんとチュートリアル受けるべきだったニャ」


 「仕方ないじゃん知らなかったんだから……」


 DMで連絡取っちゃうか悩んだけど、やっぱり感動の再会は直接会いたいよね!


 まっててねサオリ!!


 







スキルとか、考えるのめんど、難しいですね。

でも、実際はスキル構成とか考えている時が一番楽しかったりするタイプです。

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