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28章 休息

 休めと言われてもねぇ……


 「ウーニャ以外誰も居ないからねぇ……」


 「申し訳ないニャ……」


 トレーニングはいつも通り行った、一日動かないとあっという間にこういうことは鈍る。で、いつもダンジョン探索に当てている時間を街をぶらついてみたわけだけど。誰もいない街を歩いてもねぇ……


 「そしたら昼飯は食事とかをバーーーーッと出して、バイキングみたいにしてみよう!!」


 「それはいいニャ!!」


 女神の街の中央公園的な場所のテーブルにドロップアイテムをバーっと大量に具現化させて並べていく、一面の料理、味は保証済みだ!


 「こ、これは素晴らしいのニャ!」


 「さぁ、この全てが俺らのものだ好きなだけ食べるが良い!!」


 

 20分も経たずにお腹がいっぱいになる。


 「もう、食べられないニャ……」


 「の、残すのがもったいなくて心苦しい・・・・・・」


 あわれ大量の食材が無駄になっただけでした。ごめんなさい。

 スッタフの皆様に食べて欲しかったのですが、泣く泣く廃棄しました。


 とりあえずお昼寝をしてゆったりと過ごす。

 プールサイドのハンモックでサオリともゆったりと過ごしたなぁー……


 サオリに逢いたいなぁ……


 「ウウッ……サオリぃ……」


 「マスター……気持ちはわかるんニャけど、辛気臭いニャ」


 「ううう……」


 何年も同じ生活をしていたのでなにもしないというのは難しいわけで、

 結局いつもの通り研究のために本を読んだり泳いだりしていたほうが、

 気が休まる。


 けど、困った問題もある。

 これから先もっと戦いは激化していく中で昨日みたいにオーバーヒートを起こしてしまってはとてもじゃないがこの先生きのこれない。

 休めば昨日みたいな事にはならないって確証があるわけでもないし。

 これ以上ダラダラと時間をかけて攻略している暇は無いんだ……

 一刻も早くサオリのいる世界に連れてってもらわないと。


 「でも、集中しないと敵に対抗できないからなぁ」


 「マスターは強いイメージを浮かべるときに青筋立てて気合入れすぎなのニャ、肩の力を抜いて冷静に信じればそれで力はちゃん出るニャ」


 「そうなの?」


 「そうニャ、マスターは自分では気がついてないけど凄いことしているニャ。普通の人はここまでウーニャを使いこなせないニャ、今までの莫大な経験がウーニャを作り出しているのニャ。マスターは凄い人なのニャ!」


 そういうもんなのかなー、ただ相棒ウーニャに言われるのは悪い気がしない。

 少し自分を信じて冷静に戦ってみるか……

 ウーニャの言葉に肩の荷が下りたような気がして、それと同時に強い眠気に襲われた。



 目を覚ますともう日がかなり登っていた。

 大体朝は5時位に目が覚めるんだけど、時計はすでに11時を過ぎていた。


 「寝坊、しちゃったな……」


 「マスターは根を詰めすぎてたニャ」


 確かに、かなり頭がすっきりしている。気のせいかもしれないけど身体のキレもいい気がする。なにより精神が張り詰めていない、これははっきりと感じる。

 いい意味で気が抜けている。


 「思ったより、追い込まれてたんだな、俺」


 ウーニャが布団の上で返事の代わりに大きく伸びをする。


 「少し余裕が有るくらいが一番実力を発揮できるものニャ」



 軽い運動で泳いでみると、自己ベストを1秒も更新した。



 「コンデションは最高! 行けるとこまで登るぞー!」


 「マスター、リラックスニャ!」


 「うん。わかってる」



 驚くほど体が動いた、まぁ動くのはウロボロスの身体なんだけど、

 今までの攻撃が来たぞ! 避けるぞ! って感じが、

 攻撃が来るから避けてその力を利用してカウンターを当てる。

 流れる水のように自然と行動できる。

 その余裕が強い攻撃を生む土壌となり、恐ろしい程凶悪な攻撃力を叩き出していた。

 ちょっと漫画とかアニメの中みたいな動きもできるようになった。

 実は鳳凰が出てきてしかも空からの攻撃もあったんだけど羽を降らす前に相手の上空に飛び上がって踵落としで叩き落とすなんて離れ業まで可能になった。

 あんなに高くまで飛べないという思い込みをなくせばそんなことまでも可能にする、それが想う力ってやつだ。


 見たこと無いモンスターもたまにボスで出てくるんだけど、敵ではなかった。

 ノリにノッている。


 「行けるとこまで行くぞ!」

 

 「おーーー!!ニャ」


 本当にトントン拍子でクリアして、一日で80階までクリアすることに成功した。


 「いくら調子がいいからってこないだみたいになったら意味が無いから、

 今日はこれくらいにしよう」


 「分かったニャ、ウーニャもそれがいいと思うニャ!」


 


 質の高い戦闘には、質の高い休息が必要。

 俺は強くそれを実感することになった。

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