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23章 蜘蛛の糸

 俺は天井を見ていた。自分の領土の部屋に帰ってベッドに横たわっていた。

 あれから他の種族の街へ行ったり、サオリの領土へ行ったり、

 行ける範囲の場所を歩きまわった、そして最後の希望も立たれてしまった。


 「本当に、俺、一人なんだな・・・・・・なん、なんだよ・・・・・・」


 俺は一人でないた。

 最初はこんな原因となったウロボロスに怒鳴り散らして、

 コンソールに向かって怒鳴っている自分が馬鹿らしくて、

 でも、少しすっきりして。今まで、ここまで来れたのはこいつのおかげだなって、

 謝ったりして。

 むかつく破壊神からのDMを読み返して。


 「これしか、なさそうだな。」


 一つの可能性にかけるしかない、そう決意した。


 「あと、これは何なんだろう・・・・・・」


 サオリと90階を攻略して手に入れた破壊神の水晶が半透明になって、

 触れることができなくなっていた。距離が空くと近くの机とかに現れるのは相変わらずなんだけど、触れられない。アイテムにもしまえない。

 

 しばらくいろいろと試していたけど埒が明かないので、

 俺は再びダンジョン攻略に向かうことにする。

 まずは女神のダンジョンのクリアを目標だ、その後他の種族のダンジョンをクリアして中央塔のダンジョン。

 最上階まで行って師匠? とかいう人に気がついてもらう。

 ひとりでどこまでやれるかわからないけど、やるしかない!


 とりあえず一人でどれくらいやれるかを確かめるために80階から突入する。

 雑魚は全く問題なくいつもの通り装備を敵に合わせて変えながら倒していく。

 ちょっと装備する仲魔は変更した、今までサオリの仲魔のリジェネがあったのがなくなっているのだから、自分の一枠はリジェネスキル持ちを全て入れておく。


 やはり自分操作のウロボロスは強い、ただサオリのゴーレムの加護も大きかった。


 「3発食らうとダメだな・・・・・・」


 復活しますか?というセリフを見ながら反省中。

 雑魚で調子に乗ってボスのダメージを立て続けに受けてしまった。

 ゴーレムがいると少し舐めプになってしまっていたんだなと反省している。


 「とりあえず、復活。」


 復活してあとはボスをきちんと仕留めた。

 6回も復活をして・・・・・・


 「これは、想像以上にキツイな・・・・・・」


 一人になったことでちょっとしたミスがすぐに死亡に繋がる、

 でも、ボス戦になると長時間の集中力の維持が必要になる。

 疲労がたまるダンジョン内で長時間の戦闘の維持は想像よりきつかった。

 サオリがいたから頑張れた、サオリが見てくれていたから集中できた。

 サオリの存在の大きさを改めて感じて、また目頭が熱くなる。

 

 (泣いてる暇があるなら!)


 俺はまたダンジョンの扉を開ける、91階。未知の領域だ。

 

 「ば、馬鹿じゃねーの!?」

 

 俺は思わず叫ばずに入られなかった、91階の最初の戦闘が、


 光風龍 ヴァラハムート


 90階のボスの色違い。身体が白くてお腹が緑。他、一緒。


 手抜きにも程がある。そのくせご丁寧にステータスは一緒。

 攻撃の属性と弱点の属性が違うだけ。


 (これは・・・・・・・ないだろ・・・・・・)


 すでにある程度のパターンは読みきっているので、時間はかかるものの倒すことは可能だ、ウロボロスもいくつかレベルが上って復活無しで倒すことが出来た。


 「凄い、嫌な予感がする・・・・・・」


 もちろん、その予感は的中した。

 その後、土木龍、風水龍、火水龍、など様々なコピー商品と戦う羽目になった。

 そして俺を絶望させたのは、


 闇火龍王 ヴァラハムートキング

 今までの龍に少し湯気のようなオーラを纏わせて、頭の上に王冠載せただけだった。見た目は。


 (手を抜きすぎだろ!!)


 そのくせHPは10倍近い。一撃でも食らうと8割ぐらいダメージを受ける。

 でも、パターンは一緒。もういい加減身体も慣れてきて時間はかかるものの倒すことは難しくない。

 

 と、そう思っていた時期が俺にも有りました。


 復活しますか?

 何度かめの見慣れた表示を見て、俺は撤退を選択する。


 「疲労が、やばい、長時間戦闘、きつすぎる・・・・・・」


 経験値は持って帰れるのでウロボロスのレベルも1上がり、俺もLv105の高校生になった。ヤッター(棒)


 とりあえず、ドロップアイテムの食事を食べながら部屋で一人作戦会議をする。


 なんか、この部屋にいるとサオリの気配がする。・・・・・・気がする。

 その後、基本的には俺は部屋とダンジョンの往復をすることになる。


 目標。疲労に耐えられる体づくり。

 ダンジョン内だと停止時間のためそれが望めないので、

 外に出ての鍛錬。身体の成長は出来ないらしいけど、精神鍛錬は出来る。

 俺はやっぱり水泳で追い込むことにする。

 実は成長しないってのは正解ではなくて、老化しないが正解とわかるのは

 2週間ぐらいこの生活を続けたあとだった。

 俺は明らかに身体が引き締まって、身体の動かし方も上達している。

 

 復活せずに91階のボスを倒せたのはこの生活を3ヶ月終えた後だった。


 無 UR ウロボロス☆ LV150(Max)


 そこでウロボロス2段階目の成長限界が来た。転生の時だ。

 一旦戦力低下になるが、このダンジョン攻略には相棒の強化が不可欠だ。


 俺は 高校生 Lv223 になっていた。どこまであがるんだろ。


 女神の泉でウロボロスを進化させる。

 進化に必要な仲魔も輝石を使いまくって無理やりレアガチャで出したり

 曜日ダンジョンでかき集めている。


 無 UR+ ウロボロス☆☆ Lv1


 スキル 全にして無、無にして全

 装備ている属性の中から相手に合わせた最適な属性になる

 サブのスキルも全て反映する。

 使用者も成長する。より使用者の望む力を与える。


 またスキルの内容が増えた。


 より使用者の望む力を与える。


 (サオリに会いたい!!)

 

 戦闘中にそう望んでもなんにも起きなかった。

 戦闘力自体はかなり上昇速度が早くあっという間に80階のボスまで辿りつけた。

 スキルの意味を知ったのはその時だった、


 凡ミスから敵の攻撃を避けられない状態を作ってしまった、

 浮遊している状態から強力な尾による攻撃が迫っている、

 当たる!! 俺がそう思うと、


 (敵の攻撃が、止まった・・・・・・いや、止まってないけどゆっくりになっている。)

 

 さらにその尾の攻撃に手をかけて体を持ち上げて回避する、そんな細かなことまでしてのけた。

 

 その後元の普通の加速時間に戻る。


 (うおっ・・・・・・・凄い疲労感・・・・・・)


 そして襲いかかる強い疲労感。

 この、超加速は一時的に時間の流れをゆっくりにして思考時間を作ってくれる。その反動が疲労だった。さらにウロボロスは以前よりも思ったことに最善の結果になるように行動を細かくしてくれるようになった。

 練習していくと相手の攻撃を受けてその力を利用して投げるなんてことも可能になった。


 「ごめん・・・・・・」


 一時はお前のせいでと恨んだことを改めて謝罪した。

 こいつがいれば俺はいつかサオリとまた会える。

 こいつがいなければ絶対にサオリには会えない。


 「よろしくな、相棒」


 俺はまた強く決意を固めてダンジョンに挑む日々を過ごしていく。


 俺は、なんとしても全てのダンジョンをクリアしないといけないんだ。

 なんとしても、何度でも、この世界から救い出してもらえるその日まで。

  

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