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14章 課題

今後の方針は


サブクエをいくつかこなして輝石を稼ぐ

それを利用してサオリの仲魔の強化もする。

ダンジョン内でも仲魔の卵が手に入るので

領地内で孵化させて育成する。

それらも合わせて強化に利用していく


ということになった


幸運型の完成形を手に入れて楽勝になった。


そうなるかと思ってたんだけど

それでも厳しかった、

61階から先のモンスターは強かった

65階で撤退することにした。


「初戦も耐えられないのね・・・困った・・・」

サオリの仲魔がやられていると、

アイテムも経験値もゼーニもサオリには入らない

一人でもなんとかなってはいるけど


幸運型は強かった

ただ、火力が少ない

いや、少なくはないんだけど弱点属性と攻撃力アップや防御アップ、

リジェネなどがない分、当たらないけど倒せない。

相手のクリティカルが出たら沈む可能性があり

結構精神的にはきつい戦いが続いた。

Lukによる減算でも相手のクリティカルを0%にすることは出来ないのだ

こっちのLukは桁外れにあると言っても万が一くらいの可能性で

相手がクリティカルを発動して被弾するとヤバイのだ

幸運型のもう一つの弱点は

ケットシーの弱さにある。

確かにクリティカルは火力不足を1.5倍で補う。

絶対に当たるというのも素晴らしい、

ただ属性が乗らない。

結果火力特化のほうがやっぱり強いというなんとも哀しい事になった。

ただ、完全回避はすごい。

ほんとにまったく当たらない

ラッキー○ンって漫画を読んだことがあるけど

あんな感じでコミカルにバナナの皮でも踏んで失敗すると楽しいんだけど

実際にはLucky!って表示が出続けて敵の攻撃が何故かあたらないという

シュールなことになっている

お互いの攻撃速度が早いからエフェクトはうるさかった・・・


結局倒すのに時間がかかるとサオリの仲魔が被弾して落ちてしまう

その結果、もっとも当たり前の結論になったのだ。


レベルを上げて仲魔を強くする。

ウロボロス君にはいろいろな型を交換して使っていく。


どういうことかというと

5階層ごとのダンジョンはだいたい属性が同じようになっている

完全に一つの属性が出るわけではないんだけど

結局最後のボスの属性に強い属性で行くのがセオリーになるのだ

ウロボロスなら弱点を作らずに属性火力特化を作れるのだ


たとえば火属性が相手なら

水属性特化で組んで弱点である土属性を一箇所に組み込めば

弱点がなくなる。


今更だけど属性の関係は


火は木に強くて水に弱い

水は火に強くて土に弱い

土は水に強くて風に弱い

風は土に強くて木に弱い

木は風に強くて火に弱い


光は闇に強く

闇は光に強い

この2つの属性は他の5属性からの攻撃を2割軽減する。


弱点属性は基本与ダメ2倍で被ダメが2分の1

光と闇だけは与ダメが2倍だけで被ダメは半分にならない


こんな感じになっている。


「ごめんね、ガチャ引くの大変だと思うんだけど

最初は幸運型で敵を見極めて特化型で一気に倒す、これが多分一番いいと思う」


なんかサオリが優しくて嬉しい。


「大丈夫!頑張ってくる!!」

サオリに指定された仲魔集めのためにガチャにまた篭もることにする

「頑張って」

可愛い女の子に言われると頑張ってしまうのが男のサーガなのである。


変に強いスキルが付いていると余計なことが起きてしまうため

そこまでハイレアリティなキャラばっかりじゃないので良いんだけど。

なんといっても種類が多い、

俺の精神力の関係で結局ちゃんと準備が出来たのは

2週間後だった。

サブクエやデイリークエ、デイリークエは日替わりの輝石を得られるクエ

なんかもこなしながらサオリの仲魔も防御特化で

だいぶ強くなった。

そして66階へのチャレンジの日が来た。


「いざとなったら輝石コンテニューのゾンビアタックがあるから」

「そうね、でもなるべくなら綺麗に勝ちたいわね」

「そうだね!」


さぁ!行くぞ!!俺は気合を入れてダンジョンに向かった!


「ちょっと待って杏里さんからDMだ」


タカシのタイミング悪いスキルが発動した。


杏里さんがいうにはタカシ君のチートがあるなら

ギルドを組んで本拠を強くすればかなり有利になるという話だった


ぼっちプレイヤーがふたり集まっていたため

ギルドの存在を忘れていたのである。


ギルド、PTとは異なり大人数が所属することが出来

チーム本拠地を発展させるといろいろな恩恵を

ギルドメンバーが受けることができる。


さらにGvGと言ってギルドごとの対抗戦のようなものが有り

それも勝利することでいろいろな恩恵をうけることが出来た

今はGvGは関係ないのでギルド本拠による恩恵だ。


「・・・なんで気が付かなかったんだ・・・俺・・・」

「私も・・・」


ギルドはその性質上結構しっかりとプレイするのを要求されることがある

例えばギルド対抗戦に出場しろとか

そのためにキャラを強くしろとか

貢献度を一週間でいくつ貯めろとか


ギルドは一人では作れないので

そういう煩わしいことが嫌な人は

ソロプレイ用ギルド的なものに入ることもあるんだけど

ソロプレイでいい、ノルマはない、アットホームなギルドとか言っておきながら

だんだんいろいろ要求される、そんなことも多くて

タカシはそういうものに入っていなかった。

サオリは時間的にそこまで自由に出来なかったので入っていなかった


その結果、完全に忘れていた。


「ギルド組合のとこ行こうか・・・」

「そうね・・・」


なんとなくぼっち同士で連帯感が高まった瞬間であった。


ギルド組合はギルドの作成や

GvGとかの受付とかそういうことをやる場所である。

街の発展が最高なため女神陣営のギルド組合は

大屋敷になっていた。


立派な扉を開けると一面赤絨毯のひろがる立派なエントランス

その奥にカウンターがあった、

受付でギルド作成と参加する二人の署名をすれば

ギルド作成はあっさり終わった。


「ギルド開放クエもやったのにね・・・」

「そうね・・・」


早速二人でギルド領地に向かう。

ギルド領地は簡単に言ってしまえばタワーディフェンス型の箱庭系ゲームで

鉱山やマナ集積場、防衛設備、防壁、守護部隊などを配置して

お金やマナを貯めていろいろとまた設備を充実させていく

ギルドメンバーはそこに投資をして設備を作ったり

自分の仲魔を守護部隊を率いる将軍として所属させて

ギルドの強化の手伝いをする。

GvGではお互いの本拠同士の間のマップに

部隊を設置したり行軍予想ルートに罠をしかけたりと

人同士の駆け引きも楽しい。

暇なGvGのとき友達のGに入れてもらって

やって少しハマった事もあった。


ダンジョン攻略にばっかり頭がいって忘れていた。


「とりあえず各種ステータスアップと耐性アップ系、経験値アップがあれば

ダンジョン攻略の方は大丈夫そうね」


気がついてしまえばサオリは的確な計画を作ってくれる。


「やっぱサオリはすごいねすぐそういうのわかるんだもんね」


前はそういうこと言うと嫌そうに 別に・・・ ッて感じだったけど


「あ、ありがと・・・」

最近は照れるように素直にお礼を言ってくれたりして

それが最高に可愛かったりして・・・

相変わらず目が合うとそらされるけど

前よりは仲良くなってるのかな・・・?

正直、惚れてるんだろうな―・・・



タカシはすぐに褒めてくれる。

大したことないことでもすごいすごいと言ってくれる。

それにこないだもネコと遊んでたら

かわいいねってまた言ってくれた。


自分でも気がついている、私はすごくタカシのことが好きになっている


タカシの足かせにはなりたくないなぁ・・・

最近はそればっかり考えている。

タカシは優しいから何も言わないけど

ほんとは私がいなければウロボロスの力と輝石のちからで

いくらでもなんとでもなるんだから・・・


「ギルドって良いよね、なんかみんなでやってるって感じがあって」

「現実ではギルドは碌な記憶がなくてすきじゃないけどね」

「あ、俺もそうなんだよねだからギルド入ってなかったんだよね、

もっとはやくサオリと会ってればもっと楽しくギルドできてたろうになー」


泣きそうになった。


彼は私を認めてくれる。


だめだ、、、泣いちゃう、、、

そしたらまた彼を困らせる。


「・・・そしたらギルドのこともあるから探索は明日にしよ、

ちょっと帰って、あとで夜ご飯でも行こうよ」


私は勇気を振り絞ってそう彼に伝えて

領土の家へ移動した


「おっし、そしたら俺はギルド強化してから行くね

また後で!」


サオリが帰ってからギルドの強化をして

別にGvGするわけじゃないのでサオリに言われた

強化ができるように対象設備を配置していく

その後課金力によって最高レベルまで各種設備をあげた。

これによって戦力の底上げができてより万全に戦える。


「おっと、そろそろ準備しないと、一回帰ってシャワーでも浴びるか―」


タカシがお得意の鈍感力で全く気がついていなかったが


一人の少女が覚悟を決めていた。


「今日、言おう」



恋愛話なんて書けるのだろうか私は・・・?

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