陛下の闇と側近の考え
どうも、ラッキー7です。←名前が南々だから。
何故、ラッキーかというとテスト結果が77だったからです。
もちろん1教科がですよ。
今日は朝に投稿したと思い込んでいました(^^;
時差ぼけならぬ時間ぼけですかね。
ではどうぞ。
怒鳴り声が聞こえたかと思うと、森は忽ち静かになり、揺れも収まった。
怒鳴り声の主だろう声は未だに、先程のに比べれば小さいが聞こえていた。
ハーネス達はその声を頼りに足を進める。
すると、本当に塔があったのだ。
「み、つけた…」
キータローは安堵の息を吐き、倒れた。
精神的に弱っていたのだろう。
声は上から聞こえてくる。ハーネス達は声のする方に顔を向けると目を見開いた。
絶句。
本当に居たのだ。日に当たっても何処までも黒く、流れるような髪を背に流し、黒曜石のような瞳を持つ…天使が。
その黒曜石のような瞳がハーネス達を捉えた。
ハーネスが連れてきた騎士達は、捉えられた瞬間、力尽きたのか気絶をした。
ハーネスもそこで…大地に突っ伏した。
目が覚めると、そこは農村だった。
傷付いた筈の体は何処にも傷などなく、治っていた。
「凄い…これが。」
ある1人の騎士が呟いた。
その騎士は、この農村に来る前にある一騎士の話を聞いていたのだ。
《今、街では結構な噂になってるらしいんだが黒髪をもつ天使の笑顔を見ると、どんなに死にそうな時でも助かるらしいぜ》
笑顔だったかは覚えていないが、確かに死にそうだった筈なのに助かっている。
「本当だった…」
現実主義だった騎士は眼をパチクリさせて、自身の掌を黙々と見ていた。
「一旦、城に戻るぞ」
ハーネスの声。
このまま、もう一度森に入ったとしても今度はタイミング良く、声が聞こえるとも限らない。
もっと対策を考えて、一から魔の森に挑まなければ…
そう考えたハーネスは、とりあえず帰るという選択肢を選んだ。
騎士達もハーネスに同意し、農村を後にした。
「それで止む無く撤収したのか。」
「はい。」
「どんな有様だ…」
ライワノール王は重い溜息をついた。
「しかし、神の送り人はいます。」
「連れて来れなければ、意味が無いだろう。」
「………次こそは、必ず…」
苦々しい気持ちを抑え込んで、執務室を後にする。
ライワノール国、夜
「っ!はぁ…はぁ…はっ…誰だ!俺を追うものは!!…っくそ!」
静かな夜の部屋に響く、荒い息遣いと重苦しい声。ライワノール王は毎夜毎夜、苦しんでいた。
誰かも分からない相手に追われる恐怖に…
「陛下、お持ち致しました。」
「遅いっ!」
侍女が持ってきた菓子を食べ、一息つく。
「はぁー…はぁー…はぁ…」
ライワノール王はこの菓子を食べると落ち着くのだ。だが、完璧ではない。また時間が経つと恐怖が襲って来る。
酷い時には自分を殺そうとまでしたぐらいだ。
側近ハーネスはそんなライワノール王の身を案じ、言い伝えに頼ったのだ。
言い伝えに当てはまる人材は見つけた。
あとは連れて来るだけ…
ハーネスは少々焦っていた。
ライワノール王24歳。世継もいない今、国が荒れてきている。
王は王で原因不明の病にかかり、挙動不審になることが多く、問題は重なる一方なのだ。
(早く…早く神の送り人を…)
ハーネスは身を翻し、緊急会議を開くべく重要人物を集めた。
なかなか話が進みません。
申し訳ないm(_ _)m
今回はライワノール王の病?を少し掠めてみました。