第13話「大胆カットで大変身!?」[11]
―――あなたの魅力、引き出しました!
全身鏡に映る優里の姿は、ピクシーカットが彼女の顔立ちを引き立て、耳元のイヤリングがさりげなく輝きを添えていた。
ナチュラルメイクが肌の透明感を際立たせ、鏡越しの彼女の目には驚きと新たな自信が宿っている。
ふと浮かんだ自然な笑顔は、これまでの優里とはまるで違う、新しい自分を実感させていた。
「葵さん、本当にありがとうございます。こんなに変われるなんて思ってもみませんでした…」
優里は感激しながら葵に感謝の言葉を述べる。
葵は優里の姿を見て満足げに微笑む。
「優里さん、とても素敵ですよ。新しい自分を大切にしてくださいね。」
優里は鏡に映る自分の姿を見つめながら、胸に新たな希望が芽生えるのを感じる。
そして、葵に感謝の気持ちを込めて言う。
「これからも、頑張って新しい自分を大切にしていきます。本当にありがとう、葵さん。」
優里は全身鏡に映る自分の姿を見つめ、新しい髪型と葵から贈られた花の形をしたイヤリングに感動し、目を輝かせていた。
新しい自分に自信がついたのか、優里の表情には幸せそうな笑みが浮かんでいる。
「こんなに勇気を持って変わることができたのも、葵さんのおかげです。」
優里は生まれ変わった自分の姿に感謝し、代金を払い、ハピネスカットを後にしようとする。
しかし、その際に葵に制服のブレザーを忘れていたことを指摘され、恥ずかしそうに笑ってしまう。
「こちらお忘れ物です」
葵は優しく笑いながら制服のブレザーを手渡した。
優里は慌てて謝り、制服を着こんで改めて鏡を見つめ、髪型やイヤリングに合わせて、葵のアドバイス通りにファッションもちょっと変えてみることに決めた。
着替えが終わった後、葵に向かって
「本当にありがとうございました、葵さん。これからも自分磨きを頑張ります!」
と感謝の言葉を伝え、お店を後にした。
葵は微笑んで優里の後姿を見送りながら、「(頑張ってくださいね、優里さん!)」と心の中で応援する。
その後、ハピネスカット店内に戻って優里の切った長い髪が散乱している床を掃除する。
葵はかつて優里の一部だった長い髪に向かって話しかける。
「長い髪も素敵だったけれど、短い髪のほうが優里さんの新しい魅力を引き出していると思いますよ」
と切り落とした長い髪を少しの間見つめた後、丁寧に切った髪を集めてゴミ箱に捨てた。
そこには優里の新たな人生のスタートを応援する葵の優しさが溢れていた。
ハピネスカットを後にした優里は、帰り道の途中で街のお店のショーウィンドウに映る自分の姿を見て、心から嬉しさに包まれる。
ピクシーカットになった自分に自信が湧いてきて、明日のファッションショーを観に行く約束に備えて新しいお洋服を買いに行くことに決める。
「新しい自分にぴったりのお洋服を見つけよう!」
と意気込む優里は、ワクワクしながら走り出す。
しかし、その矢先、同じクラスの男子である滝口くんとぶつかってしまう。
「あっ、ごめんなさい、滝口くん!」
優里は滝口くんに謝り、顔を赤らめながら微笑む。
そして、再び笑顔で駆け出す。
「えっ、なんで俺の名前……もしかして今のって松岡……さん!?」
滝口くんは、走り去る優里の姿に目を奪われる。
彼女が松岡優里であることに気がつくと、驚きのあまり目を丸くする。
「いや、確か松岡って髪がめちゃ長くて……てことは切った??」
そして、彼女が髪をバッサリ切ったことにも気がつく。
その姿に目を奪われ、心の中で感嘆する。
「すごい…松岡さん、めちゃくちゃ可愛くなった…」
優里は気づかぬうちに、滝口くんの心に強く印象を残す。
そして、彼女自身も新しい自分に自信を持ち始め、これからの日々に期待を抱く。
優里は洋服の買い物を終えた後、明日の梓達との約束に期待を膨らませながら帰宅した。
今回は勢いで、普段とは違う可愛いお洋服を手に入れてしまったが、自分に似合うと信じて、明日が楽しみで仕方がなかった。
「ふふ、明日はどんなリアクションがもらえるかな?」
と独り言をつぶやきながら、お風呂へと向かう優里。
湯船から上がった後、バスタオル一枚で鏡の前に立ってみる。
ピクシーカットにしたおかげで、シャンプー後の髪をアップにまとめる必要がなくなり、シャンプーやドライヤーの時間も短縮されていた。
「まさか、こんなに早く終わるなんて!やっぱりショートヘアいいかも」
と驚きながらも満足そうな表情。
スーパーロングからベリーショートになった自分の顔を鏡で見つめる優里。
その姿に自信が溢れ、にっこりと笑っている。
「(明日は頑張ろう!)」と心に誓う。
「(新しい私に、みんな驚いてくれるかな?楽しみ!)」と優里は心の中でつぶやく。
そして、明日に備えてベッドに横たわる前に、お洋服と一緒に購入したファッション雑誌を手に取る。
「こんなファッションもあるのか…面白い!」
と目を輝かせながら、雑誌のページをめくる優里。
彼女は新しく知ったファッションの世界に浸り、やがて眠りにつくのだった。




