表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/47

困惑

「・・・これが」

「・・・聖女」

「・・・・・・・」

「なんとまあ」

「うそだろ?」


 最初にいた暗い部屋から移動して今は明るい部屋の会議室らしきところで偉い人達に囲まれてめっちゃガッカリされてます


「まぁ来てしまったのはしょうがない話を戻そう、私はこの国ゲッシロッセンの王ランズベルク・エレステッドじゃ」

 この中で一人王冠を被った初老の男性が話す


 ・・・なんかめっちゃ失礼なこと言われた気がする


「そなたは今代の聖女としてこちらに召喚された、期待しておるぞ」


 何にだ?


「さてまず質問をする前に名前を聞こうか、そなたの名は?」


 ・・・まずい私喋れないんだけれども、どうしようか、じゃぁ・・・


 春は手話で『私は佐々木春です』と言ってみるも


「それは何だ?」

 と言われてしまう


 うーん伝わらないか、まぁ手話って口話と一緒にしないと伝わりにくいし、というか口はマフラーで隠れてるし、そもそもこっちに手話ってないのかな?・・・じゃぁ


 今度は通学に使っている大きなリュックの中からさっき買った新品のノートとペンを取り出す。

 周りはなんだなんだと興味津々な目をノートに向ける中さっきと同じように『私の名前は佐々木春です』と書き込み王に見せる。


「ふーむそれはそなたの国の言葉か?まったく見たことのない文字だ」


 なんてこったい!これでは会話ができないではないか!

 どう意思疎通したもんかとうーんと考えていると


「はぁ、普通に言葉でしゃべれないのか?それともその首に巻いてるので封印でもされてるのか?」

 左隣に座っているさっき騎師団長と言われた男がため息をつきながらそう言い大きな手を伸ばしてくるので身を引いて取られないようにマフラーをつかみ首を横に振る

「・・・こっちの言葉は分かるのか?」

 私は首を縦に振る

「こっちの言葉は分かるが言葉を発することができない?」

 首を縦に振る

「・・・だそうですよ王」


 騎師団長はため息をつきながら王様に言う


「ふーむ、だとすると困ったのう名前もわからぬし魔法を覚えさせることもできぬではないか」


 とがっかりしたように王が言う


すみませんねぇこんなのが来て



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ