旅立ち
今日もありがとうございます。
ポイントを付けてくださった方ありがとうございます。感謝です。やる気も出ました。
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今回は伏線回です。色々と盛り込みました。
では、前回の簡単なまとめ!
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夏瑠亜が落ち込んでいると、いつしか助けてもらった少女が忘れ物を届けにやってくる。
日が暮れた頃、少女は悪者に襲われる。
楽しそうに悪事をする悪者に夏瑠亜は腹が立ち、魔法を放つのであった。
少女は気絶した夏瑠亜を抱え、家を目指す。
ユーバーは1人家でそわそわしていた。
あれほど忠告したのに既に門限は過ぎている。
フォルテは帰ってこない。
”なにかあったのではないか”と悪い想像をする。
「行くか、、、。」
と彼は家を飛び出す。町の方角へと向かって。
ここは森の中。電灯なんてない。
彼は懐中電灯片手に走る。
すると、遠くになにやら人影を見つけたような気がした。
彼は立ち止まり、遠くを照らす。
目を細めてじっと見ると、そこには何者かを背負って、一生懸命に歩くフォルテがいた。
彼は安堵を浮かべ、愛しのフォルテに近寄っていくのだった。
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次の日のこと。
フォルテは負傷者の介護をして、階下に降りてくる。
そして、朝食を食べ始めた。
「フォルテ、どうしてあんなのを助ける?あいつ、お礼も言わずにこの家を飛び出していったやつだろ。そんなひどい者に手を差し伸べる必要はあるのか?」
ユーバーは新聞を読むのをやめ、フォルテに尋ねる。
「あるよ、おじさん。だって彼は、こんな私が初めて助けた人なんだし、、。だから最後まで手を尽くしたいの!」
「それはわかるがフォルテ、感情のある生き物っていうのはな――」
「わかってるから、おじさん。でも彼はそんな悪い人じゃないから!だって私の命を救ってくれたんだよ!
言ってたよね、おじさん。”魔法で命は作れない”って。”命を守ることしかできない”って。
彼は守ってくれた。暗くて冷たい人だけど守ってくれた。だから私は助けます。きっと彼にも優しい心があるはずだから。」
ユーバーは、その真剣な表情を見てもなお心配だった。
こんな簡単に人を信じてしまうとは、、、。フォルテの将来が危ういと思った。
でも、ここまでハッキリと自分の意見を言えることには感心した。
あんなに気弱で、よく涙を浮かべていたフォルテがここまで成長したことに。
「わかった。好きにしなさい。でもちゃんと帰る時刻は守りなさい。」
「はい、おじさん!」
ユーバーはその笑顔を見て、今日も心が安らぐのだった。
この子を助け、かばった甲斐があったと改めて感じるのだった、、、。
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「この力があれば、おまえを殺せる!」
夏瑠亜は宙に浮く、無数の剣を天使目掛けて飛ばしていく。
剣は天使の手足に刺さり、天使は地面に倒れる。
さらに追撃をかけ、剣で手足を地面に固定する。
天使は身動きできない状態となり、焦り顔を浮かべる。
「このひと突きで終わりだ、、、。よくも、、俺を、、俺を!!!!!!」
”やめてくれ”とわめく天使にもちろん同情なんてない。
夏瑠亜は彼の大きさの10倍はあるであろう剣を天使の心臓目掛けて飛ばした。
「な~んてな、、、!」
剣は天使の胸の前で金属がぶつかり合うような甲高い音を上げながら弾かれ、宙へ舞った。
代わりに、夏瑠亜の胸を雷のような物が貫いた。
「はっ!!!!!」
そこは見たことのある景色だった。
木材の部屋、ふかふかのベッド。
「ようやく目を覚ましましたね!今回は1日で目覚めましたね。良かったです。」
あの女もいた。
どうやら今のは夢だったらしい。とてもいらつく夢だった。
「よければご飯どうぞ!まだ温かいですから!」
見覚えのある料理だった。
俺は無意識に受け取り、無意識に食べていた。
腹が満たされ自我を取り戻す。俺がこれからすべきことは、、、、
「助けていただいて、ありがとうございます。私、あなたにどんなお礼をすればよいのかわかりませんが――」
「助けたつもりなんてない。そこをどけ、、。」
俺は立ち上がり階下を目指そうとする。
しかし女に腕を掴まれる。
「だめです!まだお腹の傷が治ってないはずです。安静にしていてくだ――」
「触るな、うるせー!」
俺は女を振りほどき床に叩き付ける。
そのまま直進し階段を降りる。
そして、玄関目指しある角を曲がったところで何者かが俺の前に立ちはだかった。
「何か言うことはないんか?おまえ。」
「どけ。」
払いのけて先へ進もうとしたが、思っていたよりもそいつは力が強かった。
肩をがっしりと掴まれる。
「お礼も言えないなんてどこの者だ、おまえ。東か?西か?それとも北か?」
「この世界のやつと一緒にするな!」
俺は思いきり力をこめてじじいの腕を振りほどいた。
やはり老人なだけあって俺よりは力は弱く、そいつは尻餅をついて床に倒れた。
「おい、待て!フォルテには礼を言わんか!おまえの命を救ったのにそんな態度なのか、おまえ!」
俺は無視して玄関へと向かい、今回は靴をしっかりと履いて外へ出た。
確か、飛行船が飛んでいった方向はあっちだったはず。
乗れないなら歩いて西の国に行けばいい。ラインセンスを得るよりは絶対楽だ。
それに、俺には力があった。
たとえその道のりに何かがあっても突き進むことができる。
今度こそ、元の世界に帰ってやる。絶対に。
「待ってください!どこか行くんですか?なら私もついていきます。」
息をぜーぜーさせる女が玄関から飛び出してきた。
俺は強く睨み付けてやる。
「迷惑は掛けないので、ただ着いていくだけなので!それに、あなたに何か恩返しをしたいので!」
俺にはこいつが何を言っているのかよくわからなかった。
”うざい”、その一言に尽きた。
俺は女に何も言わず、ゆっくりと歩き始めた。
足音から、女が着いてきているのことも理解する。
「そういえば、名前教えてもらってもいいですか?」
背中越しにそんな質問が飛んでくる。
俺は振り返りも、答えようともしない。
そのまま歩き続けるだけだった。
その旅は、、、、、、、、、、、、、、。
最後までありがとうございます。
今日はこれから用事があるので、頑張りたいです。
では、明日も頑張ります!




