気づくのが遅い、、、
今日もありがとうございます。
ようやくヒロイン登場です。もう出ていますが、、、。
それで次回からは主人公が、かなりひどいことをしていきます。
若干心が痛いですが、頑張って書いていこうと思います。
では、前回の簡単なまとめ!
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夏瑠亜は飛行船に乗り込む。
しかし、ダインに吹っ飛ばされ、その夢は終わる。
圧倒的な力を前に、言いたいことを気ままに言われ夏瑠亜は絶望してしまう。
天気は快晴だった。
今日も町は賑わっている。
多くの人々、人ならざるものが道を行き来している。
そして笑顔が耐えない、そんな平和な町だった。
そんな町の路地裏、影に溶け、身を縮め俯いているものがいた。
纏うオーラは黒色。
絶望に溺れている彼に声を掛ける者なんていない、、、はずだった。
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「ようやく見つけました!私のこと覚えてますか?」
なにやら声がした。でも顔を上げる気はない。
関わったって何もないのだから。
「この前返し忘れた靴とか、服とか置いておきますね。
それから、よろしければご飯持ってきたので食べてください!」
ドサリと物が置かれる音がする。
なにやら良い匂いが鼻をくすぐる。でも今は食欲はない。
そして”すとん”と右側から音がする。
もちろん無視した。気になることなんてない。
「あのー、、、どうしてあなたはここにいるんですか?」
さっきの声の主がまだ近くにいた。右隣から声を感じる。
うるさいが無視する。偽物の世界の生物に心配なんてされたくない。
「自分の家はないんですか?家族はいないんですか?友達はいな――」
「黙れ、、。」
顔を上げ、軽蔑の目で睨んだ。
いるわけないだろ、そんなの。
戻れたら戻ってるよ、会えたら会ってるよ、今すぐにでも。
そして気付く。1日前にあった女だと。
別に誰だろうとどうでもいいが。
「すみません。不謹慎なこと聞いてしまいましたね、、。」
女は申し訳なさそうな表情をしながらそう言った。
それを見て、俺はむかつく。
ちゃんとした家で暮らしているやつに言われたくなかった。
「でも、私も家族はいないんです、、、。友達と呼べる人も、、多分いません。私もあなたと少し似ているんです。」
「一緒にするな。」
俺はそう言って俯き体勢に戻る。
こいつはきっと嘘をついて俺に同情させようとしているだけだ。
だっておまえには家があるじゃないか。
こんな小さいやつがあんなところに独りで暮らしているわけがない。
「ですよね、、、。今、私には、私を大切にしてくださるユーバーおじさんがいますから、、、。一緒では、ないですよね、、。」
やっぱりそうだった。
こいつは話をでっち上げていた。
やっぱり偽物だ。この世界にいる人なんてみんなクズなんだ。
「その、、、傷ついていたらすみません。代わりと言ってはなんですが、私のお話を聞かせてあげます!別にそのままで結構ですから!何も答えなくてもいいですから!耳を傾けてくださるだけでよいので。」
女は話し始めた。
くだらないことを。
俺はほとんんど話を聞かなかった。こいつの名前すら覚えていない。
ただ、1つだけしっかりと聞いた。
”ラインセンス”のことを。
それは、この町で開かれる力の大会のようなもので1番にならないと取得できないらしい。それがあればあの飛行船にも乗れるらしい。
でも、ちゃんと聞いたって無意味なことだった。
どうせ無理なのだから。
俺には力なんてない。あのウザい男のようには。
俺はいったいどうすればいいのだ。みんなに会うためには、、、。
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「んっ、、、」
目の前は石の壁だった。
あたりはもう暗かった。私は時計に目をやった。
「ええ――!!!もうこんな時間!私、寝てしまったの~!!」
私は立ち上がる。
きっとユーバーおじさんが心配している。
早く家に戻らなければいけない。
まだ左隣には彼がいた。
私は家に誘おうと思った。
「家に来ませんか?ごちそう出しますよ。」
彼はピクリとも動かなかった。
それにまだ私の置いておいたご飯は、そのまま地面に置かれていた。
「こんなところにいたら風邪ひきます。一緒に来てください!」
そう言って腕を引っ張ろうとするが彼は私の手を振りほどき、
「触るな!偽物が!」
と睨み付けてきた。それでも、私は引き下がるつもりはない。
「心配なんです。あなたのためを思っているんです。」
「なんだよおまえ!なんで俺にそんなに固執するんだよ!うぜえよ!俺なんかほっとけよ!
気持ち悪いんだよ!親みたいにご飯とか持ってきて。おまえの存在が俺の心をむしゃくしゃさせるんだよ!!」
彼は目を見開き大声で私に言ってきた。
それでも私は引き下がるつもりはない。
「だって、、私は、、あなたが――」
「嬢ちゃんそんな男と構ってるなら俺と遊ばないかー?暇だろ~?」
背後から急に体を掴まれる。
酒臭い見知らぬおじさんだった。
私は抵抗しようとする。しかし体に力が入らない。
なにやらすでに黒い紐状のものが私の体全体を縛り上げ、拘束していた。
「魔術で体を拘束したから動けないよ、お嬢ちゃん。さあ、こっちに行こう!楽しいことしてあげるからさ!ヒヒッ!」
「放してよ!私は家に帰らないといけないの!」
「大丈夫だって、おうちの人には言ってあるから。ヒッ!」
私は腕を引っ張られ引きずられる。
次第に恐怖を感じる。
ユーバーおじさんの言うとおりだった。
「夜の町はあぶないから早く帰ってきなさい!」
そう忠告されていたのだ。
見知らぬおじさんは変な笑い声をあげながらどんどん私を路地裏の奥へと引っ張っていく。
どこかに売り飛ばされて、もう終わりだと思ったその時だった。
「目障りなんだよ、じじい。待てよ!」
「なんだおまえ、俺様に喧嘩でも売るのか?フッ、、」
彼がこちらをものすごい形相で睨んでいた。
まるで、化け物のようなオーラ、そして、目は死神のような恐怖を有している。
「調子に乗るなよ!小童が!!」
と私の目の前で見知らぬおじさんは黒い棒状の物体を彼に飛ばした。
それはかなりのスピードで彼の腹を貫いた。
彼は腹を抱えて倒れる。
「よえー、、、。そんなんであんな威勢張ってたのかよ!ヒヒッ!ダサっ!」
私は倒れた彼をただ見つめていた。
私には何もできないから。
こうなったのは、私のせいなのに、、、、、。
私は涙を流した。
「泣くほど嬉しいか~?あいつを倒してあげて。それはよかったよかった。もう怖くないからね~!ヒヒッ!」
恐怖で何も言えなかった。
悔しさで何も言えなかった、、。
そんな時、彼が立ち上がりながら声を上げた。
「、、、目障りなんだよ、、、。こんな糞みたいなやつが、何も努力してなさそうなやつが、、、笑みを浮かべて楽しそうにしてるのがウザいんだよ!なんでおまえが、、なんでおまえが苦しんでないんだよ、、どうして俺が苦しまなきゃいけないんだよ!!!!!!!!!!!!」
その声と同時に、彼の近くから剣が飛んできて、見知らぬおじさんを刺した。
剣は私を引っ張るおじさんの左腕の付け根に強く刺さった。
「いてえ~~~~!!!!!!!」
私は腕を放され地面に放り投げられた。
しかしまだ、黒い物は巻き付いていたので動けなかった。
私はたじろいでいるとおじさんが私に馬乗りになって首筋にナイフを突きつけてくる。
「おまえ、それ以上手を出すならこいつを殺す。動くな!!」
怖かった。
銀色に光る物がすぐそこにあって。
体が震える。思い出したくない記憶も蘇る、、、、。
「別に殺したっていいよ、、、。俺はおまえを痛めつけたいだけだから、、。」
恐怖でよく聞き取れなかったが、彼が何かを言うと、首筋にあったナイフがおじさんの手から強引に離れ、私の顔の目の前を通って宙に浮いた。
そして、それは、おじさんの方へと向かって飛んでいった。
「ぐあっ、、!!!いてえ~~~!!!
なんだおまえは、、、、なんだよ、その魔法はよ、、、、、、。」
背後から悲鳴が聞こえたかと思うと、”ばたり”と大きな物音がした。
それと同時に、私の拘束はほどかれた。
私は立ち上がり、恐る恐る背後を見る。
おじさんが気絶していた。死んではなさそうだった。
”ばたん”とまた背後で物音を聞く。
振り返ると彼が倒れていた。なにやら苦しそうな顔をして倒れていた。
私はすぐに近寄って彼を抱えた。
地面に置いてあった物々を鞄に入れ、彼と最初に会った時のように彼を担いだ。
家までの距離はだいぶあるが、私は彼を救いたかった。
だって、、、、、、。
少女は多くの町の人々に視線を向けられるが気にせず、苦言も吐かず、家を目指すのだった。
夏瑠亜は自身に元から与えられていた力に気付く、、、
最後までありがとうございます。
今日は絶対に早く寝たいです。
でも、台風で風がうるさい、、、、、。
明日も頑張ります。




