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小悪魔は、正義の使い 1  作者: 渋井かな
37/50

神6

俺は、邪神の剣をガチャに封印されて防戦一方だった。デビちゃんはガチャをひたすら回しているが、邪神の剣はなかなか出てこない。その時、シル子が目覚め、天使でも神に歯向かう方法があるというのだ!?


「大先輩!」

「大丈夫ですか?」

「ええ、ありがとう。」


悪魔サタ子から堕天使になり、天使に戻ったシル子。


「本当にあるの?天使と戦う方法が?」

「ある。それは・・・堕天使になることだ。」

「堕天使!?」


天使たちは驚いた。堕天使になるという発想はなかったからだ。これも経験者のシル子ならではの意見である。


「ミカ子! キラン!」


ジロっと、天使たちはミカ子を見る。ミカ子を見る目は輝いていた。


「さあ! ミカ子! 堕天使になるのよ!」

「どうして私が!?」

「おまえ堕天使の常習犯だろ! こういう時にならないでいつなるんだ!?」

「知らない!?」

「ミカ子、今でしょう! でしょ!」

「やめろ! これが天使のやることか!?」


ラファ子とウリ子がミカ子の手足を抑える。マジックを取り出したガブ子は、ミカ子の額に堕天使の堕の字を、ニヤっと書いた。


「ギャアアアアア!?」


ミカ子の動きが止まった。少しづつ闇のオーラが体から湧き出してくる。頭のわっかは黒く染まり、羽根もカラスの羽のように黒くなっていく。堕天使として目覚めたミカコは言う。


「だるい。」


堕落した天使、堕天使ミカコが登場した。


「さあ! ミカ子! 神デウスを倒すのよ!」

「嫌だ・・・面倒臭い・・・。」

「それでも天使か!?」

「いや、堕天使だ。」


ミカ子は完全に堕落していた。


「何やってんの! あんた神と戦うために堕天使になったんだろ!?」

「そうだっけ?」

「そうよ! デウスを倒したら、天使に戻してあげるから!」

「いや、堕天使のままがいいです。」


見かねて、シル子が現れた。


「ミカ子、あとでゆっくり寝させてやる。大先輩が約束しよう。」

「大先輩が言うんじゃあ、仕方ないすね。行ってきます。」


ミカ子は、渋々、神デウスの方にパタパタと飛んで行った。


「あれか・・・。」


ミカ子は、俺と神デウスを視界に入れた。そして、やる気が無さそうに、闇の魔法陣を描く。


「ダーク・エンジェル・ガトリング砲・・・発射・・・眠たい・・・。」


ドドドドドドドド! ガトリング砲が連射で闇の弾丸を連射した。


「これで終わりだ! 死ね!」

「ここまでか!?」


デウスが剣を振り上げる。俺はもうダメかと思った。


「なんだ!? グワァ!」

「うわぁ!? ギャア!」


その時、俺とデウスにガトリング砲の弾が撃ち込まれる。俺は闇のオーラをまとっているので、堕天使の攻撃を無効化している。だが、神デウスには、ダメージを与えているようだ。


「ミカ子、ありがとう。」

「眠いんで、帰ります・・・ふぁ~あ。」


ミカ子は、あくびをしてお尻を書きながら帰っていった。


「出ました!」


その時だった。ガチャを回していたデビちゃんが、カプセルに封印されていた、邪神の剣を、やっと当てったのだった。


つづく。

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