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小悪魔は、正義の使い 1  作者: 渋井かな
32/50

神1

堕天使シル子を浄化して、天使に戻すことができた。しかし、そんな俺たちの前にまた新しい変なヤツが現れた。


「悪魔を倒すとは大したものだ。」


今度は、悪魔でも堕天使でもないけど、少し偉そうだった。


「おまえは誰だ!?」

「私か? 私は神だ。」

「なに!?」


現れた者は、なんと神であった。


「神って感じしないな。」

「正義ちゃんの方が、神って感じ。」

「すこし偉そうなんだけど?」

「ハハハハハ! 本当の神が下界にやって来るはずはない! おまえは誰だ!?」


天使たちは、おばちゃん顔負けの井戸端会議を展開した。


「おまえらも天使って言えた義理か?」

「まったくです。」


俺とデビちゃんは呆れた。


「ハハハ! 実に面白い方々だ。遅くなりました、私の名前は、神デウス。」


神の名前は、デウスという。


「神様が、いったいなんのようです?」

「今日は、みなさんに良いお知らせがありますよ。」

「良いお知らせ!? キラン!」


良いお知らせという言葉に、天使たちはワクワクしてきた。


「実は、天界の神々が、正義の使いを神に昇進しようという話があります。」


神デウスは、小悪魔のデビちゃんの正義の使いとしての功績を考え、神に昇進の話があるというのだ。


「か、か、神!!!!!!!!!!!!!!!?」


デビちゃんは驚いた。まさか自分なんかが神になる日がやって来るとは、想像したこともなかったのだ。


「デビちゃん、よかったね。」

「正義ちゃん、おめでとう。」

「私たちは、元々、神に仕える天使だから、いいんじゃない。」

「正義さま、やるね。」

「ハハハハハ! なんなら、私も神になってやるぞ!」

「ミカ子、ウザい。」


俺と天使たちは、デビちゃんを祝福する。


「あ、ありがとう。みんな。」


デビちゃんも少し照れながら、ハニカミながら、お礼を言う。


「神デウスさま、私は、神になります!」


デビちゃんは、もう小悪魔ではなく、正義の使いさまの風格が備わっている。


「それでは、神になるための試練を受けてもらいます。」

「試練!?」


そんなの聞いてないよ!? と思ったデビちゃんは、やっぱり小悪魔だった。


つづく。

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