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小悪魔は、正義の使い 1  作者: 渋井かな
16/50

モグラ2

俺たちは、モグラ洞窟の臭いキノコを除去するために、はじまりの洞窟の突き当りだった所までやってきた。そこには、モグラ親分が倒れていた。ラファ子が光の魔法陣を描く。


「元気になあれ! 元気になあれ! キャハ!」


モグラ親分に回復魔法がかけられる。体が光、傷が治っていく。そして、目を覚ました。


「あれ!? ここは!?」

「もう大丈夫ですよ。」

「ギャア!? 天使!?」


天使に怯えるモグラ親分だった。


「親分!」

「おまえは子分!? どうして天使たちと一緒に!?」

「実は、かくかくしかじか・・・。」


モグラ子分が親分に事情を話した。


「なんだって!? モグちゃんがキノコの除去に向かったって!?」

「そんなに驚いて、どうした?」

「中には、凶暴なキノコのモンスターもいて、危険なんだ!」


モグラ洞窟は、キノコモンスターに占領されたみたいだ。


「それは大変だ!」

「本当に大変だ!」

「今夜は、キノコ鍋で決まりだな・・・毒キノコが入っていないといいけど。」

「ウリ子が全部、焼き尽くしてくれていればいいけど。」

「ミカ子が食べまくって、動けなくなればいいのに。」

「そしたら平和だね。」

「え?」


これでも天使である。天使たちの心配は、キノコのモンスターに苦戦するというのではなく、今夜の夕食が、毒キノコにならないかが、心配だった。


「デビちゃん、たまにこいつらを天使と思わない時があるよね?」

「天使こそ、悪魔です・・・。」


ちなみに正義の使いさまは、小悪魔です。


「じゃあ、行こうか。モグラたち、案内よろしく。」

「はい、わかりました。」

「わ~い! ピクニック!」


天使さま一行は、モグラ洞窟へ入って行った。


「デビちゃん、俺たちって、忘れられているよね?」

「天使の個性が強すぎるんです・・・。」


マイペースな天使は、マジ悪魔だった。


つづく。

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