表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

ある夜の出来事

「手の内は見せていないだろうね。言質を読まれて裏をかかれたら面倒だからね」

フードを被った一人が、口を開く。女性の声だ。

暗がりの部屋。フードを被った二人が、テーブルを囲んで、話し合っていた。

「問題ないかと。嘘もつかず、真実も言わない、どちらとも取れるように、あの店の新しい主人には言えたかと」

もう一人のフードを被った者が呟く。男性の声だ。

そうかと女性は頷く。

「どうだい。あの店の新しい主人は手強そうかい」

「いえ。人を真っ直ぐに信じてしまう嫌いがありますね。姐さんみたいな騙し会いが得意な手合いには耐性がまだないでしょう。なにせ年端もいかない少女だ」

フードの女性は笑う。

「あの子もついてないね。あの年で、あんな沈みかけの船を渡されちゃって。私だったら、逃げるけど」

フードの女性は気の毒そうにぼやく。コップの水を口に運ぶ。

「姐さん、時々、情に流されて手加減するから、こちらもいたいけな少女が相手だからって手加減しないでくださいよ」

フードの女性はまた笑う

「馬鹿野郎お前。こっちも信用が命だ。それにあそこには、あれがある。こちらも目的がはっきりしているんだ。絶対にものにするよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ