つい笑いがこみ上げた
第七部、ありがとうございます!
あまり長くないですが、ゆっくりしていってください。
前回、ファーストフードではなくファストフードでした。誤りがあってごめんなさい!
映画館では、キャラメルのポップコーンと緑茶を飲んだ。さすがにここでもコーラを飲んだら腹を下すと思った。
『やばい、眠いかも…。』
「安心しろ…私もだ…。」
その映画は思ったよりつまらなくて、ものすごく眠い。
隣を見れば彼は寝てる。つまらないし私も寝たっていいよね…。
ブーーーーーーーーーーッ
ブサーと同時に、明かりがついた。
『まぶし…。』
「寝てた…。」
『まあまわり見ても寝てた人多いし…。』
「この映画作った人どんな気持ちなんだろ。」
『それは考えちゃだめだ。』
「うわっ、外さむっ。」
『4時かー。そろそろ帰る?』
「そうする?」
『次はイルミネーション見に来ようか。』
「なかなかロマンチック。」
『なんか付き合ってるみたいだな。』
「なにいってんの?」
つい笑いがこみ上げた。ゲームをしにくるカップルなんてそうそういないだろう。
「カラオケ行きたかったな。」
『この時間じゃいっぱいか?』
「そうかも。」
『仕方ないな。また次来るか。』
「そうしよっか。」
少しずつ夜は深くなり、駅に着く頃には真っ暗だった。この街は冬の時期、ある程度日が落ちるとイルミネーションがつくらしい。
「あ…。ねぇ見て、ついたよ。」
『ほんとだ。良かった、見れて。』
「もうクリスマス一色だね。」
『クリスマスが来るまでが1番楽しいよな。』
「たしかに。」
『今年は新しいバッシュでも買ってもらうかな。』
「新しいゲームだわ。」
『流石ゲーマー。』
そんな他愛ない会話の中、駅のエスカレーターを降りると、すでに電車が来ていた。
中に入ると、ひどく冷えた空気から温かく柔らかい空気になり、頬が熱くなった。おしるこが飲みたい。
「…おしるこ買ってくる。」
『急げよー。』
「うん。」
ほんとおしるこ神。あったけぇ〜。
「あったかい…。」
『最近すごく冷えるもんなー。』
「はい、これ。」
『ん?』
「コーンポタージュ、かな?」
『おお、さんきゅ!』
「寒いからね。」
『あったけ〜。まじさんきゅーな!』
「明日からまた学校だしね。めんどくさいけど。」
『だなー。あー、しかも明日化学あるし。』
「化学嫌いなの?」
『えー、嫌いだよ。意味わかんなくね?』
「えぇ、まだ楽しいほうでしょ。」
『コーンポタージュに免じてありえん。』
「意味わからんわ。」
電車はゆっくりと動き出す。この揺れはなかなか心地いい。寝そうになる。おしるこの暖かさと心地いい揺れで、心が落ち着く。
思い返せば今日1日とても楽しかった。直接お礼を言うなんて、改めて言うとなると気恥ずかしい。
『今日楽しかった?』
「…へっ!?あっ、た、楽しかったです!」
つい声が裏返る。突然話し出すな。
『良かった良かった。』
「嘘はつかない。」
『また来ようなー。次はカラオケ!』
「私の美声で歌うの恥ずかしくなったって知らないよ?」
『結構歌には自信あるんだぜ?』
「ゲーマー舐めんなよ。ゲームの主題歌は完璧だわ。」
『ほんとに女子高生かよ!』
「現役だわ!」
次までにかなり練習してギャフンと言わせてやろう。歌でもこいつに負ける気はしない。勝ったな。
キィーーーーーーッ
電車にブレーキがかかる。ヤツの肩が私の肩に触れる。ドアが開いて冷たい空気が入り込んできたせいか、顔が妙に熱くなった。
『せっかくあったかかったのになー。さみー。』
「早く帰ろう。寒すぎ。」
『今日はどうする?』
「さすがにこっからだと家遠くなるし…。送らなくて良いよ。」
『わかった。』
「じゃあ、また明日ね。」
『おう、今日はさんきゅーな!』
「うん!」
また、小さく手を振って歩き出す。…あれ?
「…なんでついてきてんの。」
『やっぱ一応女の子だし一人で帰らせるの不安なんだわ…。』
「さらっと傷ついた。」
『事実だろうよ。』
寒そうに身震いしながらも、私の家の方向についてきてくれた。これはどういう意味合いだろう?一分一秒がとても長く感じる。なんだか、コイツと仲良くなってから体によく変化が起きる。何かの病気か?何か移されたのか?それは困る。
「今日も送ってもらって悪いね。」
『構わねぇよ。俺が好きでやったことだしな。』
「気を付けて帰って。」
『おう!』
今度は手を振らなかった。彼が振り返らなかったからだ。
何て素敵な1日だったんだろう。嬉しいことがたくさんあった。人と1日を過ごすのがこんなに楽しかったのは初めてに等しい。どんだけ人と戯れてこなかったんだ私は。
見ているとなんだかむかついてくるアイツのあの顔を、明日も期待しながら学校へ行こう。
今日はゲームが上手くやれそうだ。
最後までありがとうございました。
早くも更新ペースが乱れているので、気を付けます!
第八部もよろしくお願いします!