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ある毒使いの死  作者: いちぼなんてもういい。
第二章 <西へ>
28/245

18.<死の町> (後編2)

ようやく書き終わりました。

明日は忙しいのになあ。

1.


 「どこが無人の島だ!うようよいるじゃねえか!」


ユウが叫びながら振り下ろした刃が、狙い過たず一体の<蘇った水死体(ウォーターゾンビ)>の首を切り飛ばした。


「無人といえば無人だろ!」


レディ・イースタルが、呪文で呼び出した狼と共に別のゾンビを槍で突く。

彼女の武器、<深海の女王>は普段は杖だが、決められた合言葉(コマンドワード)で先がねじれて光をまとい、槍になるという優れものの武器だ。

<幻想級(ファンタズマルクラス)>だけあって、その攻撃力もなみの<森呪遣い(ドルイド)>のそれではない。


「ゾンビが山ほどいるのは無人とはいわん!」


議論を斬って落すように、クニヒコが巨大な鈍器と化した<黒翼竜の大段平>を振り下ろした。



3人は<向かい合う島>に上陸していた。

もちろん、船は使えない。テイルロードにあったすべての船、外洋にも漕ぎ出せそうな帆船から小さな釣り船に至るまでが、船虫と貝殻に食われて使い物にならなくなっていた。

それに海は敵の領分だ。

やむなく、ユウたちは神代の時代、テイルロードと<向かい合う島>をつないでいたという<悪魔の橋>を渡って上陸していた。

もちろん長い歳月に橋は崩れ落ち、途中で寸断されていたのだが、身の軽いユウが何度も跳躍を繰り返すことでロープを渡し、移動が可能になったのだ。

さすがに落ちたら即死の高度を何度も飛び越すのは気分が悪い。

島に着いたとたんへたり込んだユウを囲んで、休憩していたとき、

3人の前に無数のゾンビが現れたのだった。

やむなく、彼らは気持ち悪い水死体の群れを切り分け、切り開き、島の中央に向かっている。


「冗談じゃないな、まったく……タル、本当に道はこっちでいいのか?」

「西側にあった造船所の跡地のはずだ。こっちで合っているはずだが」


ようやくゾンビの群れを巻き、3人は同時に一息ついて座り込んだ。

この島のゾンビには、テイルロードのそれのように3人を追いかける命令が無かったのが救いだ。

その代わり、彼女らは嫌な推測が当たっていたことを悟らざるを得なかった。


「やっぱり、海賊やその家族もゾンビになっていたか……」

「多分二つの島の全員と、インノシマの出会わなかった島民だろうな。

あの船団長が言ってた言葉がようやく理解できたよ。」


タルがそう言って目を閉じる。


『お前に殺されれば、私も王から逃げられる』


その言葉は、まさに先ほどまでの海賊の姿が立証している。


「多分、人に殺された奴はゾンビにならなくていいんだ。だから海賊たちは全員が戦って死んだのか」

「ど畜生め……」


タルの独白に、たすきがけにしたテイルロードの人々の遺品に手を這わせながらクニヒコが呻く。


「どっちにしても早くやってしまおう。行こう」


立ち上がるユウにあわせ、2人と狼も腰を上げる。


「<エルダー・テイル>版、体感ホラーゲームか。冗談じゃないぜ」


クニヒコが寒さではなくぶるりと震えた。

まだ日は高い。

3人はできることなら、日のあるうちに親玉を叩きたかった。



 ◇


 自然の洞窟のところどころに人の手が加わった跡がある。

そして壁面を自由自在に這い回る虫の群れ。

入り口を見つけ、入り込んだ洞窟は複雑に入り組み、

のしかかるような天井が3人の気分を一層沈鬱なものにする。


島に入って2日。

ユウたちは案の定、夜になると追いかけてきたゾンビをひたすら切り倒し続けた。

ようやくゾンビの数が減ったところで、レディ・イースタルの「あそこだ!」の声に導かれ洞窟にもぐりこんだ3人は、きちんとした眠りを取るゆとりもないまま、前後からやってくるゾンビを打ち払い、洞窟の奥へと進んでいる。

最初は事務所の地下室のようだったそれはやがて海生洞窟へと姿を変え、

古代の船用具が奇怪なオブジェと化して壁面を埋め込んでいた。


「よくもまあ、こんな不気味な場所をデザインしたな」

「このクエストがおきたのがお盆だったからな」


鬱陶しそうなユウに、レディ・イースタルが投げやりに答える。

洞窟を照らす明かりは頼りないほどに小さく、行く手も帰りも闇に覆われて見えない。

冒険だ、とはしゃぐ気持ちなど、無論起きるはずも無かった。


「まだなのか?」


焦れたようなクニヒコの声が響く。

その声に込められているのは恐怖ではなく、怒りだ。

敵の本拠地に近づくにつれて、テイルロードで味わった無念さが脳裏に戻ったのだろう。

トラップを解除するユウを先頭に、3人は緩やかな隊列を組んで進んだ。


ユウとしんがりのクニヒコが、防御力に欠けるレディ・イースタルを前後にはさむ形だ。

無論、敵が現れれば、すかさずユウとクニヒコはスイッチする。

洞窟の幅の広さが、そうした戦術を可能にしていた。


「まだ着かないのか、いい加減に」


不意にクニヒコの声が途絶えた。

その違和感に振り向くユウの耳に、ひたひたという音が聞こえる。


「ゾンビだ!」


警告の声を上げるが応答は無い。

振り向いた目にレディ・イースタルが映った―その瞬間、ユウは信じられないものを見た。


<黄泉返りの冥香>というアイテムがある。

30秒後の確実なキャラクターの死と引き換えに、いかなる蘇生呪文にもよらず30秒間だけHPがなくなっても動くことができる、というものだ。

それを飲んだキャラクターは顔が土気色になり、まさしくゾンビそのものという体で動く。

ユウはそれを自作して、相手を強制的にアンデッドにする毒を造ろうとしていたが、まだ成功していない。


ユウの目前で、レディ・イースタルの白皙の顔が変わっていく。

青く、次に土気色に。

しかし<黄泉返りの冥香>ではない。

そもそもレディ・イースタルは受けた傷を回復しきって、無傷のはずなのだ。


何が、起きた。


見る見るゾンビそのものに変わり果てたレディ・イースタルが杖を振り上げた。

それが躊躇無く槍となって自らに落ちかかるのをユウは刀で受け止める。


「なんだ!お前、毒を食らったか!」


ユウの声に答えは無い。

その後ろでは、同じく顔を土気色に変えたクニヒコが立ち尽くしていた。

ばり、ぼりという音がする。


レディ・イースタルとつばぜり合いを行うユウの目の前で、不意にクニヒコの顔がべこりとへこんだ。

眼球が引き抜かれたように消えたのだ。

その代わりに現れたのは、虫。

芋虫がクニヒコの顔から、半分ほど生えている。


そしてゆっくりと、操られているような鈍さで、<守護戦士>は剣を振り上げた。


その切っ先が狙うのは、ユウ。



アキバの夜に落ちかかった剛剣がユウの体をから竹割りにせんと踊りかかる。

ユウはかろうじてかわすと、二人の仲間(てき)に囲まれて汗がじとりとにじみ出るのを感じた。

と同時に、強い違和感を感じる。

<エルダー・テイル>にこんな状態異常(デバフ)はない。

ユウの知らないところで実装されたのかもしれないが、少なくとも彼女は知らない。

何より、この二人、特に状態異常に耐性を持っているはずの二人がなぜやすやすとゾンビになったのか。


(<黄泉返りの冥香>の亜種で無いとすれば……)


ユウは思い出す。

テイルロードの町長たちは、ユウたちが町にたどり着いた日はすでにゾンビだった。

しかし、3人の目には彼等が普通の<大地人>に見えた。

顔だけではない。ステータス画面でもそうだったのだ。

目の前の2人のステータスを開く。


レディ・イースタル。<森呪遣い>。状態異常:<蘇った水死体(ウォーターゾンビ)>。

クニヒコ。<守護戦士>。状態異常:<蘇った水死体(ウォーターゾンビ)>。

彼等がすでに生きていないことは、その状態異常(バッドステータス)と真っ赤なHPが示している。

だが。


ユウは壁を蹴って2人から脱出すると、手元の鞄に手を這わせた。

目的の瓶を取り出すと、封を切る手間も惜しむとばかりに瓶の上を割り、

どろりとした緑の液体を呷る。


「うっぐ!!」


途端に、現実でも感じたことの無い痛みにユウは思わず叫んだ。

自作の毒、<激痛>を呷ったのだ。

痛みに震える手を何とか動かし、解毒の瓶を持つと叩き割って飲む。

効かない。

もうひとつ。

効かない。


(ちょっと強く作りすぎたか!?)


3本目。

ようやく痛みが、現実世界で股間を強打した時ほどに治まる。

かすむ目で見れば、レディ・イースタルの呼び出した狼が自らの足に食らいついていた。

噛まれた激痛を感じないほどの痛みだったのだ。

友人には悪いと思ったが、ユウは狼を無理やり蹴りはがし、ギャウンという悲鳴を上げるのを気にせず2人を見た。


(戻っている……!)


ゾンビの土気色の肌も、奇妙な状態異常も2人の姿やステータス画面から消えている。

見れば、HPも青く戻っていた。


「ユウをゾンビに変えたな!?」

「許せん!」


2人の叫び声も聞こえた。


もはや躊躇している暇は無い。ユウはためらいながらも攻撃をしようとする2人に飛びつくと、

羽交い絞めにして口に<激痛>を流し込んだ。


「うぎゃあっ!!」

「うげぇっっ!!」


魂消るような悲鳴が上がる。

武器を持つこともできず、崩折れる2人にユウは手際よく解毒薬を流し込んだ。


しばらくして。


「幻覚か…うおおっ!」

「畜生、テイルロードで気づくべきだった……うげぇっ!」


汚い悲鳴を上げながら、3人は再び歩いていた。

違うところといえば、寄せては返す波のような激痛に時折悲鳴を上げているところくらいだ。


「おい!ユウ!助けてくれたのはありがたいが、この痛みどうにかならんのか!」


クニヒコが剣を杖代わりにしてわめけば、


「お前、なんてとんでもない化学兵器を作ったんだよ!補償しろ、補償!!うげぇっ」


息も絶え絶えのレディ・イースタルは呆れたような顔の狼の背でぐったりしながら奇声を上げている。


解毒薬(ポーション)3本以上は効果が無い。しばらく待ってりゃ治まる」


睾丸を砕かれたような激痛から、せいぜいひどい腹痛くらいの大きさになった痛みに腹をさすってユウは2人に答えた。


「毒で無理やり幻覚を押さえ込むとか、お前の頭の中はどうなってるんだ……」


心底呆れたレディ・イースタルの声にはこたえず、ユウは推測を口にした。


「今回のボスの特殊能力は幻覚だ。それも<冒険者>の、しかも状態異常に強いはずの私たちをも蝕むような。

多分、テイルロードに入った日も幻覚を見せられてたんだよ。ゾンビを<大地人>だと思う、という」

「……じゃあ何でメシや虫は見えたんだい……うごっ」

「遠かったからだろう。あるいは王の力は外見とステータス表示のみに限られる、とか」

「じゃあ、気をつけないといけないな。……おげっ。

王を見失ったり、目の前で幻覚をかけられたりしないようにしないと」

「それは大丈夫だろう」


ユウの自信ありげな声に、憔悴した2人の顔が胡散臭そうに歪む。


「なんでだ?一応聞いとく」

「この痛みだよ。痛みによって幻覚は解除される。

少なくとも毒が効いている限り、幻覚にはかからない可能性が高い」


そういいながらユウは刀を抜いた。


「来るぞ。今のうちに毒に体を慣らしておいてくれ」

「<毒遣い>のお前ですらぶっ倒れる猛毒にどうしろっていうんだよ……」

「……一人BC兵器だな、いいのかこんな奴野放しにして……」


もしかしたら知人の誰かに化けているつもりなのかもしれない。

やたらゆっくりと歩いてくる<水死体>たちに向かうユウに、2人の声が聞こえて流れ去っていった。


2.


 思っていたより大きな広間だった。

痛みに呻きながら3人がたどり着いたそこは、テイルロードと<向かい合う島>を結ぶ海峡の地下とおぼしき巨大な空間だった。

3人がいる入り口から見て右手奥に、壮麗な棺が立てかけてあり、

その手前の石段に腰を下ろす人影がある。

周囲には数体の<蘇った水死体>が近衛兵よろしく立っていた。


「てめえがボスか……!」


痛みを忘れたかのようにクニヒコが呻く。

その声は殺意と敵意に満ちていた。

黒衣の騎士の隣で、白い<森呪遣い>も武器を構えた。


「お前だけは、どうあっても許せん。二度と戻れないよう、地獄に叩き返してくれる」


人影が顎をしゃくった。

ゾンビがのろのろと動き出す。

その前に<暗殺者>が降り立った。


「南無阿弥陀仏。成仏してくれ」


言うや一撃、ゾンビの首が一瞬で砕け散るように消え、その体はしばらくふらふらとさまよった挙句に倒れこんだ。

そのときにはすでに、別のゾンビの腐乱した肉をユウの刃が抉り取っている。

人影は動かない。

それをいいことに、ユウは瞬く間にゾンビを殺戮すると、同じく殺気に満ちた目を人影―海賊王に向けた。

いや、海賊王とは海賊たちにとって失礼な名前だ。


<鬼王たるインシダント>

レベル65。パーティランク:5

古に滅びた海賊たちの王が冥府より蘇った姿。鬼となったその肉体はすべてがおぞましい虫でできている。


ステータス画面に、強さとフレーバーテキストが浮かぶ。


「悪王の次は鬼王か。よっぽどろくでもない王様ばかりだったらしいな。ヤマトってのは」


嘯くユウにねちゃりと笑い、鬼王は立ち上がった。


『よく来た、生ける者よ。我の空腹を満たしに来たか』

「違うね。お前を打ち殺しにきたんだ。俺の顔を覚えているか?」


レディ・イースタルの挑発に、一見肌が青白いだけの髭面の大男に見える鬼王は答えた。


『見覚えがある。はるか昔に我と戦った女か』

「そうさ。これで最後だ。冥土の土産に顔をしっかり拝んでいきな。<コールストーム>!」

『海をつかさどる我に片腹痛し』


呼び集まった黒雲を、鬼王が手に持った海賊剣(カトラス)で切り払う。

洞窟の奥底にたゆたうそれは、王の剣に収束していき、ぶわ、と次の瞬間広がった。


『返すぞ』


すさまじい嵐に、痛みの治まっていない3人が吹き飛ばされる。

その合間に、鬼王は恐るべき勢いで近づいてきていた。


『我の下僕と成り果てよ』


ズガン。

もっとも間近にいたユウが吹き飛ばされる。

そのHPが見る見る赤くなり、あわててユウはポーションを飲んだ。


『幻が効かぬならそのまま殺せばよいだけのこと。

最初の下僕はそなただ、<暗殺者>』

「いや、悪いが時間を掛けたくないんでね。

ズルさせてもらう」

『……?……!?』


鬼王の口が突如として開いた。

その口から、まるで吐瀉物のように大量の虫が流れ落ちる。

いずれもひくひくと動き、すぐに動かなくなっていた。


「フレーバーテキストはおどろおどろしいが、要はお前はゾンビのように見えてゾンビではない。

亡霊が虫を操って人間の姿に擬態しているだけ、要はお前は生きた虫だ。

アンデッドに毒は効かないが、虫には効く。<即死>の毒は苦しかろう」


ユウの言葉に鬼王の顔色が変わった。


『我の秘中の秘を。こうも簡単に』


ユウは満面の笑みで答えた。


「虫の群体に剣も呪文も効くわけがない。15年前のオンボロボスが、今の<毒遣い>に勝てると思うな」

『おのれ……』


歯噛みする鬼王はしかし次の瞬間、爆発するように吹き飛んだ。

擬態していた人の姿を捨て、虫の本体を現して襲い掛かる。

その様はまさに津波だ。


しかし、ユウの笑みは動かない。

目の前におぞましい虫の群れが襲いかかろうとした瞬間、ユウの前方に緑色の煙が巻き起こる。


「<ポイズンフォッグ>」


囁くように言ったユウの目の前で、ゴキブリが、イモムシが、寄生虫が、見る間にばたばたと仆れていく。

鬼王は止まろうとしただろうが、一旦勢いのついた虫の群れは亡霊にも何もできなかった。


『うおおおおお!!』


王の叫びが響く。とどめとばかりにユウの真後ろノクニヒコから放たれた<アンカーハウル>が鬼王の意志を更に捻じ曲げ、


「<ネイチャー・リバイブ>!」


手足たる虫が軒並み骸に変わった瞬間、レディ・イースタルの呪文が響いた。

生物に掛ければ蘇生させる、その呪文はアンデッドにとっては必殺の一撃に等しい。


王の声が消える。

静寂と共に、この場にあったおぞましい意志も消えた。


「……帰るか」


レディ・イースタルが俯いて、静かに泣き始めた。




 ◇


 <Plant hwyaden>の追撃を恐れながら、3人はそれから合計2日間、テイルロードとインノシマにいた。


3日目の朝。


真新しい墓標の前に、クニヒコが額づいている。

一心不乱に念仏を唱える彼の後ろで、ユウとレディ・イースタルは静かに話し合っていた。


「こんな(もの)、ただの感傷だけどな」

「<大地人>だって墓はあるんだ。ミナミにもあっただろう。

町は滅びたが、住人の最後の安息の場所さ」


ユウの返事に、何も答えずレディ・イースタルは俯いた。

やがて、その唇が震え、搾り出すような声が漏れる。

その対象は、ユウではなかった。


「すまん……町長、すまん、みんな……俺たちはこんなことしかしてやれない。

だが、俺が本当に死ぬまで、たとえ元の世界に帰れても、俺はこの町で起きたことを忘れない。

絶対にだ」


墓は、テイルロードを見下ろす山の上にある。

季節になれば桜が周囲を彩るこの場所であれば、住民の悲嘆も和らぐだろう。

同じくインノシマに立てられた墓は、海賊城のもっとも小高い場所にある。

海を愛した海賊たちであれば、死んでも海を見たいだろう、とクニヒコがいったのだ。


「いずれ俺もあの世へ行くから、そこで散々罵倒してくれ。

姿は変わってたとしても、必ず行くから」


最後は涙声だった。

そのまま俯くレディ・イースタルの背を、ユウがぽんぽんと、優しげにいつまでも叩いていた。

ボスとの戦い、いろいろ悩みましたが「ゾンビになった王様」との勝負は前回書いてしまったので、こういう形にしました。

元ネタは群体生物の記事をとあるサイトで見たことです。

そのサイトは面白いのですが、しょっちゅう閲覧注意の画像が現れるのが悩みの種です。

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