悪夢
単語でも、1文字でも何でも良い。
合言葉を決める。
1人でも良いが何人でも良い。
番人を呼び、合言葉を教え、行きたい場所を連想すると、
扉が現れ、その扉を開けると、その世界に行くことが出来る。
いつまでも気のすむまで、気の合う仲間たちと遊ぶことが出来る。
帰るとき、合言葉を言うと、扉が開き、元の世界へと帰ることが出来る。
もし・・・合言葉を忘れたら・・・・・?
悪 夢
キャスト
少女 // syoujyo
番人 // banning
そのまま帰ることは出来なくなる。
そのまま時に食われるまま・・・・・・死んでいく。
その世界に少女は迷い込む・・。
そして、もう1つ忘れてはならない。
これは楽しい夢の世界ではなく、本当は恐ろしい悪夢だということを・・・。
世の中は平和なんかじゃない。いじめ問題も、ノロウイルスだって、
不審者だって犯罪も多い。
日本政府は何をしているのかしら?
嗚呼・・・早くこの世界から脱出したい・・・。
世の中に不安を抱く少女がいた。
今日もそのようなことをぶつぶつと呟きながら布団に入る。
今日も眠って・・・・・。
そしていつもとは違う、夢の世界へ。
夢の中の夢の・・・世界へ。
ユメノナカノユメ、アナタハタイケンシタコトハアリマスカ?
少女がまだ1枚の、「夢の中」へ到着すると、
スーツをきた青年が現れた。そのものはこの世界の番人だ、と名のる。
この世界はあなたのような、世界に不安を抱く方々が来る場所です。
つまらない世の中から少しの間でも脱出して、
すこしでも安らぎの空間を手に入れるために。
あなたが願えば、あなたの願う世界へ行くことが出来ます。
夢の中の、夢として。
行きたくなったら合言葉を考えて、私を呼んでください。
合言葉は「あ」でも「い」でもなんでもいいです。
もちろん、単語でもいいですよ。
そして、大人数でグループを作ってもいいです。
そうしたらみんなであそぶことができますから。
そしたら私に合言葉を教えて下さい。
そしていきたい場所を連想してください。
そしたら扉が現れるので、そこへ入ってください。
あなたの世界へ行くことが出来ますよ。
帰るときはまた合言葉を言ってください。元の世界に帰れます。
もし合言葉を忘れたら・・・・。
番人はニヤリと笑う。
時に食われ・・・死ぬことになります。
それでもいくならどうぞ。
行くか行かないかはあなた次第。そちらでもどうぞ。
少女は興味を持った。持ってしまった。
行くわ。
少女が言う。そして番人がニヤリと笑う。
サア、モノガタリノスタートダヨ
少女は最初、いろいろなところへ行った。
綺麗な街、湖、深海・・・。
そこでであった気の合う仲間たちと一緒に遊んだりもした。
そして、楽しんで帰った。
それでよかった。
なのに、少女は行ってはいけない方向へ、足を伸ばしてしまった。
殺人
ああ、やってみたい・・・・。
少女はその欲望を抑えきれなくなり、ついに犯してしまった。
夢の中でならば大丈夫だろう・・・。
きっと大丈夫・・・夢なのだから。
少女は震える肩を自分で抑えながら、納得した。
やってしまった罪悪感、そして快感。
そこへ番人が現れた。
とうとうここまできてしまったようですね。
そして、もうあなたの命は少ないですよ。
ここに来て、ここで怪我をしたら現実にも反映する。
それはあなたも知っていますよね?一度怪我をしていますから。
・・そう、あなたが行ったのは、本当の殺人です。
そしてその償いにあなたも、あと1日で、ここで死んでもらいます。
イヤッ!そんなの嫌よ、私死にたくないもの。もう帰るわ!
そういうと少女は合言葉を即座に言い、扉を開けて帰っていった。
夢から覚めて呼吸を整え、姉や母の顔を見る。
どこかが変だ・・・そう、あの番人の顔に似ているのだ・・・。
ここにいてはいけない。
そうかんじた少女は、食料、毛布・・・必要なものを鞄に入れ、
上着をはおり、家を飛び出した。
少女は走り続けて気づいた。
ここじゃなくて、夢の世界に行こう。
「安全」な世界へ。
きっとそこなら死ぬこともないわ。だって安全なんだもの。
そう思うと少女は合言葉をいい、夢の世界へ飛び去った。
1面花畑、いかにも安全そうな場所。少女はそこに腰を下ろした。
そこへ、番人が来た・・・。
現実の世界にいればよかったのに。
そこまでは私の手も届かないのに。
どうしてまた夢の世界になんて来てしまったの?
私が夢の世界の番人だって知っているだろう。
気でも狂ったのか?
番人はすこし悲しそうに続けた。
嗚呼、人間はどうしてこんなに醜いんだろう。
大事なときに大事なことを忘れる。
あせると大事な焦点を見逃す。
君だってそう。ここは夢の世界なんだよ、私が番人なんだよ。
そして、今この夢は二重なんだよ?
この夢が二重だということさえ、忘れてしまったの?
少女はたじろいだ。
イヤッ!来ないで。
仕方がないんだよ。
君は殺人を犯したんだから。
この世界で殺人を犯したものを殺す。
イヤでもこれは私の任務。あなたを殺さなければ。
イヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!
ハッ!目が覚める。合言葉をまだ言っていないのに・・・。
そうか、この夢の世界は二重だったんだ。
夢の中の夢だったんだ。
ああ・・・・悪夢だった。そしてもう・・・・・。
もう・・・・・・安全なんだ。
「嗚呼、世の中は平和なんだな・・・。」
アナタモユメノナカノユメデ サツジンヲオカシテハイケマセン
END




