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濃い花  作者: 恋下
2度目の恋
5/5

出会い

俺の初恋は中学1年の二学期初日に散った。それからは部活に没頭し、中学3年の秋。部活も引退し、行きたい高校も決まり、勉強を頑張っている大事な時期に俺はまた恋をしてしまった。


初めてクラス一緒になった。女の子高橋美波。成績優秀で学年1位は当たり前。そんな高嶺の花な高橋さんと知り合ったのは中学3年の秋席替えで隣になった時だ。

最初は何ともなかった。ただ、頭のいい人、俺とは住む世界が違う人という印象。


席替えして少し経った時、自習の時間があり、課題も終わっていたので話しかけてみた。

「高橋さんって勉強好きなの?」

「そんな事ないよ。ただ自分がやりたいことのために勉強してるって感じ」

俺には無さすぎる感性で新人類を見ているような感覚だった。そのまま雑談を続ける。俺は自分で言うものあれだが、結構笑いを取るのが得意だ。いつもみたいにふざけて高橋さんを笑わせていた時にふと思った。笑顔がかわいいと。

そう、そういう目で見たこともなかったから自分でも驚いた。その日から高橋さんを笑顔にさせるというのが1日の楽しみになっていた。


友達にその話をすると、

「それ普通に好きなんじゃね?お前」

と言われる。好きとはまた違うと、何故が維持を張っている俺もいるが、薄々気づいていた。自分の気持ちに。


ある日俺は夢を見た。

高橋さんと一緒に遊ぶ夢。一緒に登校する夢。お揃いのマフラーを巻いて他愛のない話をして2人で笑う夢。

ハッと目を覚ます。もう言い訳できない。好きになってしまったのだ高橋さんを。


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