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第十週:彼と彼女(木曜日)

 さて。


 時間と空間が突然一ヶ月と二万光年ほど移動しちゃったりしたことなんかもあって、読者の方々も作者本人も少々混乱して来ている頃だと想うので、ここで少し話を整理しておきたいと想う。


① 先ず。問題のクソバカ野郎こと、ショワ=ウーは既婚者である。


② 彼の結婚相手は、スピ=ヤビノという、怖いところも多分にあるが、キレイカワイイ系の色白美人で、彼と彼女は小さい頃からの幼なじみでもある。


③ で、そんな二人が紆余曲折七転八倒左顧右眄の末に結ばれたのは、星団歴4259年のことである。


④ で、その後二人は、ウーの父イン=ビト王の命で惑星オペンシアへと移住、その星の統治を任せられることとなった。


⑤ で、移住後ほどなくしてヤビノさんの妊娠が発覚。父親はもちろんウーである。


⑥ が!世の男どもの大半がそうであるように、このロクデナシのスットコドッコイも身重の奥さまをほったらかしにしたまま仕事にかまけてオペンシア星内を行ったり来たり、ついつい家を空けがちになっていた。


⑦ で!そんな行ったり来たりの最中に起こったのが、先週先々週とこの連載でお見せしたヤザス族とのアレコレとそこの姫君シ・ジェオをお嫁さん (第二夫人)として迎え入れようとかなんとかそう云うお話で――、


     *


「そやから、最初はもっと雰囲気のあるところがええって言ってるではあれへんか」


 と、あの日、あの時、あの場所――星団歴4260年11月の惑星オペンシア、ムプス山山麓――で、うら若き乙女ジェオは言った。


「で、キレイな星空とか見て、美味しいお食事とか取って、わっちもちびっとお酒とか飲ん (*長いので中略)きゃーー!恥ずかしくってこれ以上は言えんやか!!でなでな、最初のチューは、わっちも不慣れやで、ほんと、こう、なんて言うの?チュッ?と軽く?触れるだけなのやが、その後、離れた目と目がもういっけえ見詰め合って、今度はちょっと情熱的な感じのー、チューをー、するんやけどー、これはー (*以降もクッソ長い上にほぼ意味のない妄想が並ぶだけなので後略)」


 で、まあ、こんな感じの揺れる乙女心全開トークはどこまでもどこまでも果てしなく続いて行くわけなのだが、そんな彼女の横では蘇生途中でほったらかしのショワ=ウーの身体が徐々に干からびて行こうとしていたりもするワケで、その為――、


『なるほど、話はようく分かったお嬢さん』


 と、ウーの亡母イン=ティドは、彼女の話をぶった切りながら言い、


『初めてのチューを大事にしたいっちゅう気持ちはワシも女じゃけえよう分かる。けどな、いまは息子の命ちゅうか蘇生が最優先なんやし、たしかに雰囲気はあんまようないかも知れんが、そこはそれ今後の結婚生活でこんダボにいくらでも要求してや (*こちらもこの後説得に六千字ほど掛かるので後略)』


 と、情理を尽くし涙ながらにジェオ姫を説得、どうにかこうにか、乙女の涙とあっついキッスをウーの身体に与えてもらい、みごと彼は死の淵より黄泉帰ったのであった。


     *


⑧ で!!そんな感じに死の淵より助けてくれたのが若くてキレイでカワイイ女の子だったもんだからこのバカ、その筋肉ムキムキ半裸姿のまま白い歯見せてニヤニヤニヤニヤニヤケ笑いを彼女に向けちゃうもんだからお嬢さんの方はお嬢さんの方でマガモのヒナの刷り込みみたいな感じにポーッとなっちゃって、まあ、みごと二人は結ばれることになったワケですよ。


⑨ で!!!挙句の果てにはこのド腐れチ●ポ野郎、そのまま彼女をヤビノさんとの愛の巣に連れ帰ったりなんかしてさあ、「おう、ヤザス云うとこの女王さまが娘さんくれたけえ、今日から仲良うしてやってや」とか言っちゃたりしちゃって!!バッカじゃないの?! (注1)



(続く)

(注1)

 編者より。

 なんかこの辺、作者の私生活のアレやコレやと重なる部分が多いらしく、所々で筆が乱れておりますが、じきに落ち着くと想いますので、ここで見限らず、何卒、引き続きの生温かい目で見守って頂ければさいわ――え?なんですか先生。「レディー〇ーデンのおっきいサイズ (470ml)を買って来て欲しい」?それ、経費で落ちるんですか?

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