4章 かつて名のあった怪物
[この前の世界はどうだったかな。あの世界は数十年後の機械都市としての世界だったりするのかな?それとも、今こうしてこの話を知っている君もあのように囚われているだけ。
……なのかもしれないよね。
人間の技術はどこまで進歩し、どこまで崩れ落ちるのかは僕も楽しみだよ。
前置きが長くなったね。それでは、次の世界に行こうか。]
「博士、この資料はここに置いておきますね。」
「有無。それが終わったらもうそろそろ三時だし、昼食にして良いぞ。」
博士はそう言いつつレポートとPCを動かす手をやめようとしない。
博士のデスクには乱雑に散らかったゼリー飲料や、簡単に食べられるスティック菓子、サプリなどのゴミが散らかり、ゴリラやウマなど多種多様な動物から取ったエキスの入った謎の試験管、もう使い古されキーボードの取れかけているPCなどが置かれている。
「博士、いつものことですが無理だけはしないでくださいね。」
「有無。だが安心してよいぞ、今回の依頼は私の趣味としてやっているだけだ。今までの研究結果は全て、私の趣味から。そう!!興味から出てきた副産物だ。」
そう、何を隠そう、このプロブレム博士は世間一般では天才の医学博士と呼ばれている。
今まで治療は困難とされてきたウイルスに対して耐性を持った抗菌の開発による治療成功率の50%以上の底上げ、多少の副作用は発生するものの流行り病に対してのワクチン開発。
表の世界ではあまり知られていないもののスポーツ選手へのドーピング薬の開発にも携わっているという噂もある。
そんな僕も、かつては病に苦しめられていたが、博士の技術力に救われ、彼の元で働くことを決めて、難関とも言われる大学への入学、そしてやっとの思いで彼の助手として働くことができたのだ。
しかし、僕のイメージしてきた情熱的な医学への研究意力や、人を救いたいという意思は全く感じられない。
その上助手である僕にも研究内容を話してくれなかったり、何なら世間に発表する医学分野は全て僕に丸投げし、自身の趣味に没頭できると喜んでいたりさえしているのだ。
幻想とは現実を知らないから喜ばしい。よくぞ言ったものだ。と身にしみて実感出来た。
「助手、此処に来て丁度一年ほどではないか?君の両親も心配するだろうし、来週一週間全ての君の予定を空けてあげるから実家に帰ると良い。」
「急ですね。でも、せっかく貰える休暇なので貰っておきます。博士も、健康には気をつけてくださいね。」
「安心したまえ、生活に必要な栄養素はしっかり摂っているし、睡眠時間も毎日3時間は取れているからね。」
「何処が安心なんですか……」
そんなことを話していたらもう夕暮れ、今日の作業も終わっていた。
「では、博士。今日も定時になったのでお疲れ様です。体調に気をつけて。」
「有無。ご苦労様だ。」
そんなことの繰り返しで毎日が終わる。
「おっと!!助手。実家に帰るのなら此処の手土産でも持っていくと良い。何なら私から差し出そうではないか。この加湿器でも持っていくが良い。」
そう言うと博士はデスクの引き出しから2Lのペットボトル程度の大きさをした黒く艶のある機械を取り出した。
「どうしてよりにもよって加湿器何ですか?もっと手土産と言ったら食べ物とか現地でしか買えないものですよね。」
そう言うと博士はニヤリと笑みを浮かべた。
「これは、私の趣味で作った加湿器だ。そこら辺の加湿器何かと格が違う!!コンセントを入れるだけでネットワークに繋がり自宅にあるパソコンやタブレットなどの機械類と連動!!そして遠距離から電源を付けたり。」
博士……それ今の技術でもできます。
「音声認識機能によって、セブンと言ったら電源を入れたり、イレブンと言ったら電源を切ったりect……まだまだたくさんの機能があるのだよ!!」
それも今の技術でも出来ます。
そんな言葉を心の中で嘆きつつ
「まぁ、せっかく何でいただきますが、説明書とかを付けていただけると助かります。」
「ふむ。まぁ考えておこう。」
〜一週間後〜
そんなこんなで説明書も結局貰えずコンセントを刺せば良いただか言われ荷物が増えたわけだが無事一週間が経ち、実家に帰ることになった。
急な帰りだったけど、/来週に帰る。/と連絡をすると、母親は(´・ω・)のような顔文字を送ってきたが、しっかり帰宅を歓迎してくれるらしい。
そんなこんなで3時間ほどのフライト、2時間ほどの電車から徒歩10分で無事に実家に帰ることができた。
時刻はもう17時を回っている。
僕の家は、改めて見ると白く高い塀が300坪ほどの敷地を囲っていて庭には道場や池があり、家も決して質素とは言いがたい高級な作りをしている。
僕の父親は柔道の日本代表にも選ばれたことがあるらしく、母親は芸能界のバラエティ番組で活躍しており、元々はモデルをしていたらしい。
そのおかげで、とても広い敷地を買い、父親は道場で柔道を今も教えている。
今まではあまり気づいていなかったが、改めて考えると大学進学を二つ返事で了承してくれたり、この家の面積を考えたらとても恵まれた家庭で育てられていたようだ。
さっそく家の門に手をかけようとしたら、突然風が吹いたかのような勢いで門が開き、聞き慣れた騒がしい声が聞こえてきた。
「我が息子、頂よ。おかえり!!そして、父ちゃん悲しかったぞ。うぅ……どうしてお前は父ちゃんではなく、母ちゃんに連絡を入れたんだ!!さぁ、暫くの間我が道場の指導は休暇にしたから速く道場に行くぞ!!」
突然泣き出したかと思ったら急に笑顔で道場に連れて行こうとするこの父親、怖い……
「父さん、長旅で疲れているから、少しぐらい休ませてほしいなぁ……」
「確かに、お前が出発するって連絡が来てから5時間ぐらいかかってるからな。まぁ、俺のところに連絡は来なかったけどな!!来なかったけどなぁ!!悔しくて母ちゃんの携帯から切なさを送ってしまったぞ!!」
悔しさと切なさの違いはさておいて、(´・ω・)は父のメッセージだったのか。ネットによくいる顔文字おぢさんみたいになってきているなぁ……悪化しなければ良いのだが、、、
それに、連絡をしなかった寂しさ故だろうか、今日は特にしつこい。
内心面倒くさいと思いつつも父さんは一度やると決めたら自分が間違っていると気づかない限り貫こうとする人だ。だからもう諦めることにした。
そしたら何故かリビングに連れて行かれた。
「あら?頂じゃない。お帰り。」
「母さん、ただいま。」
「ふむ。腹が減っては柔道は出来ないと言うしな。先に飯にすることにした。沢山食え。そしてガタイを作る基礎を作れ。」
「あなたったら、またおかしなこと言って……頂、父さんの言ったことは流していいから好きなだけ食べなさいね。」
「ちょっと辛くなってきちゃった。父ちゃん泣いて良い?」
そんな受験勉強と助手になる期間を含め6年ぶりぐらいの家族との他愛のない会食を楽しんだ。
「良し!!飯も食い終わったことだし早速j……」
「頂は、向こうに行って何かあったの?」
ありがとう母さん。と内心母親に感謝しつつ博士からの貰い物を思い出した。
「そうだ。お土産があるんだけど今良いかな?」
「ふむ。父ちゃんへのプレゼントか。ありがとう。」
こうなった、父さんはもう止められないだろう。母親は父の反応を見て面倒くさそうだと察し、皿洗いに向かったようだ。
仕方あるまい、そう思った僕は鞄から加湿器を取り出した。
「ふむ。これが頂のいた場所のお土産か?何とも歪な形をしているな。虫か?食えるか?」
「食えないよ!!これは加湿器だよ。ほら、空気綺麗にする機械の。」
「食べ物じゃないのか。ショックだな……」
そう言うとすこし、父親は悲しそうな顔をした。
喜怒哀楽の擬人化とでも言った方が良いだろうか。
「まぁ、せっかくの頂からの土産だ貰っておこう。そうだ!!道場に行くついでにこれも設置しておくか。良し頂、練習に行くぞ!!」
完全に話を脱線させることができたと思っていたがどうやら甘かったらしい。
母も何処か、可哀想なものを見る目で手を振ってくれている。ミステナイデ……
道場に到着してしまった。
父はせっせと加湿器をセットすると、いつ着替えたのか柔道着に着替えた父が僕の前に戻ってきて柔道着を投げつけてきた。
「道場に入ったらもう優しくなんて出来ないからな。受験勉強などで練習できなかった6年のブランクは相当なものだが、我が息子なら大丈夫なはずだ。父ちゃん100%中の30%ぐらいで相手をしてやるから全力でかかってこい!!」
懐かしい。6年前もこんな事をしていたなぁ……
畳の匂い、素足での感触、柔道着の重みを久々に感じながら全力で取り組むことにした。
「うぉぉぉ!!」
「頂、流石に弱すぎないか?父ちゃん、100%中の10%も出せてるか怪しいぞ。これは、念入りに修行が必要だな。」
予想は出来たことだが完敗。僕は一本も取れずにストレート負け。長年のブランクは柔道の技より体力の方に甚大な影響が出ていた。
「ありがとうございました。」
「有無。ありがとうございました。」
〜7日目〜
「今日で最終日か……今日は速めに切り上げて、少し父ちゃんと話をしないか?」
「うん、わかったよ。では、よろしくお願いします。」
「此方こそ、よろしくお願いします。」
少しずつ技術を取り戻してきたが、結果はやはり完敗だった。
「有無。初日に比べたらこの7日で物凄く強くなったな。流石、我が息子だ。」
「えっと……ありがとうございます。」
真正面から褒められると何処か照れ臭いものがある。
「そして、始まる前に言っていた話の事なんだが、此処で良いか?」
「はい、大丈夫です。」
父がここまで改まった態度で重い話をするのはいつぶりだろうか……
「父ちゃんな。実は、頂にこの道場を継いでほしいんだ。」
「うん。知ってた。」
「えぇ!?知ってたの!!」
流石に、こんな熱心に稽古つけられてたら嫌でもわかりそうなことだ。
「まぁ、知ってても構わんのだが、父ちゃんは内心ちょっと不安なのだよ。病気を治してもらった人に憧れてその道にいきたいという頂の気持ちもよくわかる。
現に、頂が必死に努力して受験に受かり、結果を出しているのが言葉だけでない証拠だ。」
少しずれているところがある父だが、父なりにこんな事を考えてくれていたのか。
「そんな頑張っている頂の姿を見て、父ちゃんは力になりたかったんだ。」
「えっ!?」
普段お気楽な考えしかしていないと思っていた父とは合わない言葉によって少し驚いてしまった。
「ほら……父ちゃん勉強も出来ないから教えてやれないし、母ちゃんみたいに家事が出来るわけでもないから頂に対してのサポートが出来ないだろ。お前が受験をし、勉強をしている当時に俺は、頂を見守ることしか出来なかったんだ。」
少しずつ父の目から水滴が流れてきている。
「そんなの、父親として情け無いよな……だから今思ったんだ。俺の出来る事を全力でやろうと。その結果がこれだ。お前を……いや、頂を博士の元に帰したくはない。」
「どうして!!」
「理由か?それは俺たちが寂しいk……って冗談だ冗談だ。本当の理由はな。お前も、博士の黒い噂ぐらい知ってるだろ。選手にドーピング薬を作っているという噂や、薬は偶然の産物で実際は生物兵器作ろうとしているという噂だ。」
根も歯もないような噂がここまで広く伝わってしまっているのかと、僕は唇を噛んだ。
「そんな事ないよ!!博士は変な人だけど、僕のことを気遣ってくれているよ。」
「その通り、俺もお前が尊敬する人を疑いたくない。だから、今日までこうして道場で修行をした。これで、お前は努力し続ければ俺の後を継ぐことができると確信した。」
「どういうことだよ……父さん。」
「ふむ。俺の説明が下手だからだな。わかりやすく言おう。お前が博士を危ない人だと思ったらいつでも帰ってきて良い。お前がいくら下手な武闘家になっていようと俺がお前を強くしてやる。帰る居場所ぐらいは、俺が作ってやる。だから、博士の噂など気にせず全力で研究に行ってこい!!」
「父さん、ありがとう。」
心から漏れた一言であった。
「その代わり、向こうに行っても努力はし続けろ。これがその努力の練習メニューだ。後は、努力するもしないもお前が決めろ。」
「ありがとう、父さん。僕、いつか父さんみたいにつよくなるよ!!」
「よく言った!!それでこそ我が息子だ。では暫くさよならだ!!」
そう言うと父は笑いながら涙をこぼし全力で去っていった。
「どうだった?頂。久しぶりの親子相談は。」
「母さん、凄く父さんはカッコ良いね。」
「えぇ、だから結婚したのよ。さて、そろそろ時間だし、頂もここを出る頃よ。そろそろ出ないと明日の仕事に間に合わなくなるわよ。」
「ありがとう、母さん。それと、父さんにも感謝と、いつか強くなって帰ってくるって伝えといてね。」
「えぇ、いってらっしゃい。」
そう微笑んで母さんは僕を送り出してくれた。小さな荷物からさらに小さな薄っぺらい荷物を鞄に詰めて、僕は仕事場に帰宅した。
〜研究所〜
「助手よ、おかえりだ。その…何というか助手の家族はクセが強いものばかりだな。」
博士はそう言いつつも何故か焦っているようで様々な薬やものの調合をしているようだった。
久々にモチベーションでも出たのか。僕もここまで真剣に取り組んでいる博士を見たのは初めてだった。
「えっ!?どうして知ってるんですか?」
「黙っていて悪かったが加湿器に音声認識機能とインターネットに接続できると言っただろう。少し盗聴させてもらったよ。」
そう言われて最終日のことを思い出し、聞かれていたと思うと恥ずかしくなり赤面した。
「博士、本来それは犯罪なのでやめてください。」
「有無。善処するとしよう。そういえば、助手も長旅で疲れているだろう。少し、そこのベッドで仮眠を取っても構わないぞ。」
時刻はすでに0時を回っていた。いつまで起きているんだこの人は。少し心配だ。
しかし、かなり時間のかかった帰宅と時差で体は疲れていたので少しばかり博士の言葉に甘えよう。
「では、お言葉に甘えて少し寝させてもらいます。博士も早めに休んでくださいね。」
「有無、おやすみだ。」
「助手、起きるが良い。助手!!」
「えっと……おはようございます。」
目を覚ますとあまり見覚えのないベッドの上で寝ていた。
「博士……ここは?」
「そうか。助手にはまだ紹介してなかったな。ここは我が研究所の地下室だ。」
「地下室……ですか。あれ?」
手足を動かそうとしても動かないなぜか体がいうことを聞いてくれなかった。
「すまないが麻酔をかけさせてもらった。少しの辛抱だ。だが、これも助手のためだ。許してくれ。」
「ど……どういうことですか?」
明らかにまずい状態ということは今の僕でもわかる。
「助手は、君の父親のために強くなりたいと言ったな。それを少しばかり手助けしてやろうと思って今から注射をさせてもらう。」
見ると、博士の手には黄緑色のような明らかにヤバイとわかるような液体の入った注射機を持っていた。
「これは、ドーパミンやアドレナリンなどを活性化させる物質や、様々な生物のエキスが入った薬だ。助手のような人にもわかりやすい例えでいうとファンタジーゲームのステータス上昇ポーションというのがわかりやすいか。」
みると、博士の目には一切の悪意や敵意と言ったものはなく、純粋に暖かく僕のことを見守っている優しい目をしていた。
「副作用が出るかもしれないので、少しの拘束と麻酔をかけさせてもらった。だが、これも全て助手のため急いで作った薬だから許して欲しい。」
そういうと博士は僕の左腕に注射針を刺した。
すると、意識が薄れてきてふわふわと白いもやのようなものがかかってきた。
「な……何ということだ……」
凄く力が湧いてくるような感覚がある。今なら拘束されていても自由に手を動かせる気がする。腕を全力で上げてみると[ゴンッ//]という音とともに拘束具が外れた。
近くには赤く情熱的な世界が広がっている。
凄く、動きたい。父さんに言われた練習も今日はしてないし、しなくてはいけない。
「博士、体力が有り余ってますので少しトレーニングをしてきますね。」
僕はそう言い残し、天井に向かっていった。
「な……何ということだ……」
助手の体は変色を始め左腕から順に肥大化していき、助手の体に合わせて作った拘束具は破壊された。肉は垂れ、髪は抜け、手から生えている毛は剛毛になっていく。
し……失敗したのか……この私が……
今まではどんなものでも作ろうすれば、完成させてきた。
今回の薬も助手の強くなりたいという意思を叶えようと急いで開発した薬だ。
多少の副作用はあっても今まではどんな内容だって完璧に仕上げられた。
それなのに、助手の体をこんなにしてしまった……
マズい……自分の実力を過信しすぎていた。
すまない……助手。私の勝手な行動のばかりに……
助手に申し訳ないと頭を下げると
[ゴンッ//]
肉塊が自分の腹を上に突き抜けた。
血が飛び散り、臓物が少し体から漏れ出ているのがわかる。
急いで作らないと……助手の体を元に戻すための薬を……
冷たい地面を這いずろうとするがうまく力が入らない。
「⬜︎⬜︎⬜︎ッ、⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎ゥ!!!」
肉塊が垂れて口がうまく動かず言葉として聞き取れない声が耳に入った。
助手がここを立ち去りしばらくたつと、失われた。
「あなた!!今日のニュースは見た?」
「何のことだ?」
「ほら、このニュースよ!!」
そういうと母ちゃんはテレビをつけ録画していた番組を見せてきた。
「今日、11時ごろに様々な薬の開発で知られるプロブレム博士の遺体が博士の研究所で発見されました。遺体は腹を引き裂かれており、発見された部屋の天井は突き破られていました。また、同時刻にこの町付近で奇妙な生物の目撃情報も多発しており、プロブレム博士の所有していた生物兵器が暴走したのではないかと専門家の方は仰っています。」
「こ……これは、頂のいる研究所ではないか……」
「また、研究所にて勤務していた。無知 頂さんの行方はわかっておらず、彼が生物兵器を暴走させ、博士を殺させた主犯なのではないかと思い、捜査しているとのことです。」
「あなた、頂がそんなことするはずないわよね。」
「あぁ、あんなに力強く帰ってきてくれる宣言をしてくれた頂だぞ。そんなことをするわけないじゃないか!!息子を信じられずにお前は何を信じるんだ!!」
「そうよね。頂もきっと生きているわよね。」
そうだ。頂はきっと生きている。俺の息子だ。こんなところでくたばるような玉ではない。
「ここで、謎の生物の目撃情報が入りました。謎の生物は現在、海を渡り、このままの方角でいくと日本に向かってきているようです。」
「あなた、少し怖いわね。」
「任せろ。どんな生物が来ても頂の帰る場所を壊すわけにはいかない。俺が道場を。頂の居場所を守ってやる。」
そうして俺はテレビの電源を落とした。
今回の世界は現実に少しファンタジー要素を混ぜたSFってことで勘弁してください!!
いろんな世界を描こうとしてもやはり難しいものがある。
今回の話は皆が善行を積もうとしてるから悪人など出てこない良い話でしたね。
僕はこの父さんのキャラ好きです。
物語の最後に敵として立ちはだかってほしい。
今回の話はフランケンシュタインのお話モチーフです。皆、知ってますよね。